会話がない。子供を理解しようとしない親

「子供のことは何でもわかる」が口癖。子供を支配し続けようとした母親の末路

私は母から何かにつけこう言われました。「あなたのことは何でもわかるのよ」。 ...

忘れもしない小学校１年生のときのことでした。予防注射の日の朝、体温を測って個人シートに記入し、学校に持っていくことになっていました。母は、私の体温を測ることなくそこに「36.3」と記入しました。母は言いました。「お母さんは、あなたの顔つきを見れば熱があるかないかわかるの。だから測らなくても大丈夫」。

母は体温だけでなく、私のことをすべて「お見通し」のようでした。

「あなたの顔を見れば、学校で何があったかわかるわ」と言っていました。だからなのか、母は「学校どうだった？」と私に聞いたりしませんでした。私も、「顔を見ればわかる」と言われていたので、話す必要もないような気がして話しませんでした。

私はいつも、私の心の奥深いところまで、母にすべて見透かされているような気がしていました。母が「あなたは女の子らしい子よ」と言えば、そうなんだな、と思うしかなく、心までも母に支配されているようでした。「お母さんは、あなたが生まれたときから、あなたのこと知っているんだから」と言われてしまったら、自分の考えや感覚が正しいと思えず、自我未発達なまま成長してしまったのだと思います。 [...]

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