完全に嫌がらせ。嫌がることを子供にやらせる母親 (2)
母は、長所を伸ばすより、短所を治させるタイプの親でした。苦手なことをひと一倍の努力で習得・克服する、それが私の子供時代。私はいつも思っていました。「いったいどこまで我慢したら、いいことがあるんだろう」。中学を卒業したらいいことがあると思ったら、高校生活も我慢の連続だった。大学生になったら楽しいかと思ったら、辛いことばかりだった・・。結局、生きててよかった、と思ったことはありません。 ...
それもそのはずです。私は、あの母の元で育ち、あらゆることに対して「楽な道は選んでいけない」と思うようになっていました。だから、自ら辛いことばかりを選択してしまう。私の毎日は困難ばかり。我慢ばかり。何かを我慢して頑張っているような状態でないと、怠けているような気がしてしまいます。
『毒親』という言葉を知って、時間はかかりましたが、私はその生き方をやめることができました。毎日毎日、自分はどうしてこうなんだろう、どうして生きてて楽しくないんだろう、と悩み、もがき、あるときふと思ったのです。「嫌なことからは逃げちゃえ! それでいいんじゃないかな」。思えば、快を求め、不快を避けるのは、自然なこと。私はその真逆の生き方を強いられてきました。そんな私には「嫌なことからは逃げていいんだよ」と自分で自分に暗示をかけることは、とても効果的でした。
そしてその生き方は、自分と親との関係をも変えました。私は自分の親が毒親だと気づいた後何年も、親と「ほどほどに付き合う」ということができず、随分苦しみました。それはなぜなのか。私は本当は、親が嫌いだった。でも、嫌いなことから逃げずに生きてきたため、なんとか親を好きにならなければならない、と大真面目に考え過ぎていた、と思います。
「父のことも、母のことも苦手。だったら逃げちゃえ!」。いい娘ぶるのはやめました。付き合いは最低限に。事務的に。そんな付き合い方にも慣れてくると、それは決して「逃げ」ではなく、「ほどよい距離」と言うのかな、という気もしてきました。
私は今、自分の好きなこと、やりたいことを一生懸命やることにしています。一生懸命にやることさえやめなければ、怠けてるってことにはならないんだな、と思います。生きるって、こんなに簡単なことだったんだな、と毎日が楽しくなりました。
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