「嫌われたくない症候群」は親のせいだった！ (2)

愛情不足

本来親は子供にとって、「どんなことがあっても、親だけは自分のことを愛してくれている」と信じられる存在のはずです。しかし、肝心の親が、嫌われたくない症候群の場合、自分の子供が他人からどう見られているか、という視点しか持ち合わせておらず、子供のことを気に掛けているようでいて、実は何も見ていない、ということになりがちです。「親の愛情不足」も、子供が嫌われたくない症候群が原因のひとつ。親との絆や信頼関係が十分でない人にとって、他人から嫌われるということは、自分の価値がわからなくなってしまうほど深刻なことだからです。 ...

嫌われたくない症候群の治し方

嫌われたくない症候群に苦しんでいる人へ。すべての人に好かれるような人はいません。もしいたとしたら、その人は、あらゆる人にいい顔をしようとしている人。逆に、そんな人のこと信用できないな、と思われることもあるはずです。

人は、たとえ友達が１００人いても、幸せになれるとは限りません。嫌われたくない症候群の人は、視野が「ドーナツ」のようだと言われます。自分の近くにいる人のことには目がいかず、自分と遠い関係にある人からどう思われているかを気にしがちなのです。嫌われたくない症候群の人には信じられないと思いますが、「この人から嫌われたら、悲しいな」と思う人は、たったひとりかふたり、多くても数人程度。「自分が自分のことを好きなら、それでよし」と思う人だっています。

どうぞ忘れないでください。あなたのことを好きになれない、と感じている人がいても、あなたに問題は全くありません！　「自分は嫌われてるんじゃないか」と不安になったら、自分の足元を見てください。その人があなたのことを好きでなくても、あなたはそこにいます。家に帰れば、あなたを待っている家族がいる、それならそれで十分です！　もし待っている人がいなくても、「家に帰って一杯やるか！」とか「あのビデオを観よう」とか、楽しみにしていることやホッとできる瞬間を思い出しましょう。目の前にいる人が、あなたを好きだろうが、嫌いだろうが、あなたの日常に何の影響もありません。大事なのは、そんなホッとできる瞬間があなたにある、ということだけです。

今までより少しだけ、視野を自分の近くへ。それが嫌われたくない症候群の改善に有効です。

先頭へ戻る