アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの人のことを、「大人になりきれていない人」「大人こども」などと言う人がいます。それは大きな誤解です。アダルトチルドレンの原因や特徴、その心理を詳しく解説します。後半では、アダルトチルドレンから回復する方法も！　どうぞ最後までご覧ください。 ...

アダルトチルドレンの原因

アダルトチルドレンとは、親の養育態度が原因で、人格形成や自我の発達が損なわれ、大人になってもなお、生きづらさを感じ続けている人のことを言います。

親の身体的、精神的・心理的、情緒的虐待もそこには含まれます。

アダルトチルドレンの人の性格

アダルトチルドレンの人には、５つの性格タイプがあると言われています。詳しくはこちらで解説しました。
>> アダルトチルドレン５つのタイプ

アダルトチルドレンの人の共通点

アダルトチルドレンの人が感じる「生きづらさ」とはどのようなものなのでしょうか。アダルトチルドレンの人には、次のような特徴が見られます。

何をしていても間違っている気がする

アダルトチルドレンの人は、自分に自信がなく、自己主張・自己表現が苦手です。子供の考えを真っ向から否定するような批判的な親の元に育つと、子供は、親に合わせているほかなくなります。本当はイヤなのにイイヨと言ってしまったり、自分が間違っていないことが確認できていないと不安（承認欲求が強い）、自分がいいと思っていたことも反対意見があると全面的に間違っていると感じられる（白黒思考）、といった生きづらさを生涯に渡って抱えがちです。

生きていて楽しくない

アダルトチルドレンの人の中には、うれしい、楽しい、好き、嫌い、悲しいといった感情を、親から否定されてきた人が少なくありません。自分の感じ方が間違っているのではないか、といった不安が常にあり、思いっきり笑ったり、好きなことに没頭したり夢中になったり、といったことができません。好きなことが見つからないばかりでなく、自分がどう感じているのかが自分でもわからない、何をしていても楽しくない、と感じがちです。

誰かを演じている気がする

アダルトチルドレンの人の多くは、親が期待する通りでないと否定される、といった経験を日常的に繰り返してきています。子供は巧みに親の操られ、思い通りの人間にさせられてしまいます。この状態は「親の洗脳」とも言われ、これは、アダルトチルドレンの人の多くが感じる「誰かを演じている気がする」という感覚の原因でもあります。

自分には価値がないと思っている

アダルトチルドレンの人は、愛情不足です。イイコのときにはかわいがってもらえるものの、そうでないと冷たい、といった親の態度により、子供は、「欠点のある自分のことなんて、好きになってもらえない」＝自分には愛される価値がない、と思い込むようになります。なんとか愛されたいと頑張るものの、どこまでやっても不十分な気がし、尽き果ててしまう人もいます。自分の出来不出来により、クルクルと変わる親の態度や機嫌に振り回され、「今、自分を好きでいてくれている人も、次の瞬間には自分を見捨てるかもしれない」といった不安や孤独を抱えながら生きている人もいます。