一方的過ぎる!説教好きの父親 (2)
「こんな店! 誰も客なんて、来るわけないだろうが!!」。 ...
父は、踵を返し、店から出ていきました。ブツブツ文句を言いながら、駐車場まで歩いていく父の後ろ姿を追いかけながら、「食事しになら、また来てくれていいんだからね」と私は声をかけました。「もう2度と来ない。お前の店になんか!」。捨て台詞を残し、車でさっさと帰っていきました。
店に戻って、夫に謝りました。「父に代わって謝りたい。あなたの大事な店を、あんな風に言うなんて」と。夫は、「あなたが謝ることじゃない」と言いました。その一件以来、私は、実家と疎遠になりました。
そして7年ぶりに、私は、実家に電話をしました。高齢になった父と母。あの時のことを水に流してもいいいんじゃないか、そう思い始めたからです。しかし、和解は決裂しました。
電話に出たのは、父でした。「お父さん、久しぶり。元気?」。父は、ひどく不機嫌でした。「お前と話すことは、特にない」「お前は、いないものだとぼくは思ってる」「お前のことは、もう忘れた」。そう言われました。
私は言いました。「お父さんはそうかもしれないけど・・私はずっと、お父さんのこと、気にしてたよ」「お父さんは、私のこと嫌いかもしれなけど、私は、嫌いにはなれない。親子だから」・・そんなことを何度も言い、やっと話ができるようになったと思ったら・・そこから、電話で1時間、ウチにおしかけてきて3時間、父に説教されました。
父は言いました。「俺が手術したとき、お前だけ見舞いに来なかった」。確かにそうでした。自分の店をバカにされ、ショックを受けていた私は、「なんでこっちだけが一方的に、あっちの心配しなくちゃいけないわけ?」と、父の見舞いに行く気になれませんでした。
父は言いました。「新築祝いに、お前だけ来てくれなかった」。確かにそうでした。私の店のことをバカにしておいて、自分の家を見に来い? 家を自慢して周る父の姿を想像するにつけ、具合が悪くなってきて、どうしても行けませんでした。
もう、親でも子でもない、と思ったそうです。「お前がそんな態度だからだ。なのに今さら、電話なんかしてきて、お前は人として間違っている」。そんな話が、永遠続きました。
私は、すべての父の苦言を聞き、言い訳もせず謝りました。それは、父にも謝って欲しかったから。見舞いに行かなかったのも、新築祝いに行かなかったのも事実です。事情がどうあれ、父を不快にさせたのだから、その点について謝ろうと思いました。
うちに押しかけてき、勝手に部屋にあがりこみ、説教され、謝り続け2時間。父は、1度も「俺にも悪いところがあった」とは言いませんでした。「私にも、私の言い分があるんだよ」と私が話し始めたら、父は案の定、キレました。さらに激高することを1時間。そして勝手に帰っていきました。
私はつくづく思いました。「毒親って変わらないんだな」。すべては子供のせい。全部私のせい。自分が娘から疎遠にされて寂しいのも、怒ってるのも、お母さんがかわいそうなのも。私が実家に帰らないのも、親と話したがらないのも、親と仲良くできないことも。全部私が悪い・・のだそうです。
「やってられない!」。毒親はどこまで行っても毒親でした。私が、7年ぶりに父と話をしてわかったことは、それだけでした。
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