自分のことしか考えない親 (2)

父と母は、100%自分たちのためだけに、家を建て直したようでした。持っていた貯金のほとんどを使って。「え? 妹に現金を残してやろうとか、思わなかったの?」。のどまで出ていたその言葉を飲み込みました。 ...
父と母は、意気揚々と私に、新居を案内してくれました。母は、新しく作った自分の庭を私に見せて回りました。父は、いかに自分の建てた家が、災害に強く、自分が安泰か、と胸を張り、そして、自分が介護されることを想定し、さまざまな工夫がされていることを、熱く語っていました。しかも父は、妹に介護してもらうという暗黙の前提で、この家を建てたようでした。
「○○ちゃん(妹)の部屋は?」。私は、両親の新居自慢がひととおり済んだところで聞きました。2階の北側に、ひっそりと妹の部屋はありました。「妹は、この新居を喜んでいるのだろうか」と心配になりました。
私は、以前妹と会ったとき言っていた言葉を思い出しました。「少しは私の希望も入れてくれたらいいんだけど、って言ってたな。何も聞き入れてもらえなかったのかな」と思いました。妹の暗い表情が、思い浮かびました。
この事実を誰かに語れば、成人した子供のことを考えて家を建てて欲しいなんて、希望する方が間違ってる、と言われることでしょう。でも、私には、どうしてもそうは思えない。なぜなら、子供の頃から、自分のことしか考えない両親の言動に、嫌というほど傷ついてきているから。「またなの?」としか思えない。この事実が、どんなに憎らしく、一生恨んでやりたくなるようなことなのかは、この両親の元に生まれ、育ち、暗く悲しい親との歴史を抱えている私たちきょうだいにしかわからない。
「別居している私でさえ、こんなに怒り心頭なんだ。妹はどんなに辛いだろう」。おとなしく多くを語らない妹の心中には察してあまりあるものがあります。「妹に介護してもらうつもりなのに。それなのに、妹の希望も聞かずに、好き勝手に建てちゃったなんて」。
自分のことしか考えないにもほどがある、と思いました。子供の頃から、そんな親に振り回されっぱなしな私たち。そして最後の最後まで。泣きたくなるような気持ちを抱え、実家を後にしました。
『毒親』は、死ぬまで毒親。親に利用されているような気がしてならず、孤独や不安でいっぱいの子供時代。「自分は親から愛されていないのではないだろうか」長年感じていた生きづらさ。それは杞憂ではなく、真実だったのだなと思いました。
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