子供に興味のない母親 (2)

確かに母は、「私が無事かどうか」については、関心が高かった。でも母は、私に悲しいことがあったとか、怖い体験をしたとか、そういう時には完全スルー。私の内面への興味は皆無でした。 ...

だから私は、自分の好きなものを買ってもらったことがない。洋服も、文房具も。母も「どれが好き？」とか聞かないし、私の好みを知ろうともしない。だから、私は、社会人になるまで、母が買ってくれた「全然好みじゃないもの」を着せられ、持たされていました。

私の適性とかに興味がないから、まったく向いてない音楽教室に行かされました。私は体操クラブに行きたいと言ったけれど、怪我するかもしれないから、ダメだと言われました。

私の「将来の夢」みたいなことにも興味がないからので、「会社員が一番よ。生活安定してるから」なんて言われて、そうするのが決定事項みたいな感じでした。だから私は、将来を夢みたことさえない。

それは、大人になっても続きました。大人同志。女性同士。少しは、母と会話が弾むかとも思ったけれど・・。母は、どこまで行ってもあの母でした。

久しぶりに実家に帰った私に、母は、自分のことをひと通りしゃべり、とにかく私が元気そうでよかった、と最後に言い、久しぶりの対面は終了しました。「本当に私が元気かどうか、どうしてわかるの？　聞かないくせに。悩み事があるかもしれないのに？」。無事でさえいてくれればそれでよくて、私がどんな仕事しているのかとか、休みの日に何してるのかとか、そんなことには興味ないんだよね、お母さんは。

子供の頃、一度だけ母に言ったことがある。「私の話、聞いてよ」と。「聞いてるじゃない」と言われ、喧嘩になり、最後にはこう言われたな。「あなは、親に求めすぎ」。

親なんて、衣食住提供してくれればそれいいのかもしれない。でもこの満たされない気持ちは、一体どこへぶつければいいんだろう。

私は今でも、いつもどこか孤独。寂しい感じがする。いくらたくさんの友達に囲まれていても。

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