母親を娘に押し付ける父親。子供への影響とその末路 (2)

母親を娘に押し付ける父親。子供への影響とその末路 (2)

「相手をしてやってくれ」。 ...

私が高校生のとき、父は単身赴任になりました。私は、母につきっきりになりました。父は、単身赴任を始めるときに、私にこう言いました。「お母さんをよろしくな」。私はそれに違和感を覚えるどころか、むしろ「私がお母さんを支えなければ」と使命感に燃えてしまいました。私は完全に間違っていました。

私には、友達がいませんでした。友達に悩み事があったり、困っていることがあったら、助けてあげることは進んでしました。みな私のことを「優しい人」と称しました。でも、悩み事が解消したら、みんな私から去っていきました。

私は幼い頃から、の母親の世話ばかり焼いていて、人と対等につながることを知らなかったと思います。みんな私を頼ってくるけれど、それだけ。私は、いつも孤独でした。

私のような生い立ちの人のことを、アダルトチルドレン、とか、毒親育ちというのだと知りました。本を読んだり、ネットでいろいろ調べたりしました。初めて気づきました。父の言った「お母さんをよろしくな」は、間違っていたのだと。

子供は、親のサポートを得ながら、自分のために時間を使い、興味のあることに没頭し、大きくなるものであって、親のために犠牲になっていい存在ではない、と知りました。生まれて初めて、「あなたはもっと、大切にされていいんだよ」と誰かに優しく言われているような気がしました。涙がこぼれました。

父は、母を元気づけたいのなら、自分でそれをするべきでした。自分にできないからって、私に押し付けるべきではありませんでした。私には、子供らしく遊んだりふざけたり、将来を夢見る権利がありました。親からそれを奪われた私の心の中には、ポッカリと大きな空洞があるような気がします。大人になってからでは、決して埋めることのできない大きな大きな空洞が。

私はもうすぐ結婚します。父と母に反対されました。娘の結婚に反対することは、珍しいことではないけれど、父と母のその反対理由は珍しいかもしれません。

母は言いました。「私を見捨てるの?」
父は言いました。「もう少し待ってやれ。お母さんがかわいそうだぞ」。

私はまだまだ親の洗脳下にあるのか、自分が結婚することに、ものすごく罪悪感を感じています。幸せな気持ちいっぱいで結婚できなかったことが悔しいけれど、すべてを知っている彼と一緒になり、親から解放されようと思います。親に苦労させられてきたこれまでだったけれど、これからは、そんな私にしか築けない、愛情で満ち溢れた家庭を築いていきたいと思っています。


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