嘘をつく父親。娘への影響とその末路

子供を支配するためなら平気で嘘をつく。こんな毒父嫌だ！

子供に嘘をつく父親がいます。そんな父親に、翻弄され続けている子供も。子供に嘘をつく父親。そこには、どんな心理が隠されているのでしょうか。その特徴は？　問題点は？　父親の嘘は、子供にどのような影響を与えるのでしょうか。 ...

子供に嘘をつく父親がいます。嘘をつく人は、父親にも母親にもいます。しかし、嘘をつく「父親」には、母親のそれより悪質であることが多いのです。それはなぜでしょうか。

母親が、見栄や世間体で嘘をつくことが多いなら、父親は、子供を支配するために嘘をつきます。嘘をついてでも、自分の方が強い・正しいと主張したがったり、子供を出し抜いたり貶めてでも、子供より優位に立とうとします。

ここにも、そんな父親に翻弄されてきた人がいます。その父親との確執を、今なお引きずっている生き辛さを、語ってくれました。

私は、父にだまされていました。

忘れもしない、来春から小学生になるという秋のことでした。小学校で、来春１年生になる園児を対象にした競技がありました。私はそれに出るのを楽しみにしていました。父は言いました。「その前に、買い物に行こう」と。私は、「遅れちゃうから嫌だ。運動会に早く行きたい」と言いました。父は「間に合うようにするから」と言い、母と私を車で買い物に連れ出しました。

案の定、競技には遅れ、私は参加できませんでした。父に抗議ました。父は謝りもせず、怒ってる私に「しつこい」と逆ギレしました。

こんなことは、我が家にはいくらでもありました。父はお調子もので、軽々しくものを言い、約束を守らないことが多かった。父の口癖は、「お父さんの言うことを聞いておけば間違いない」。家のことをやたらと仕切りたがり、子供に威張るわりには、うまくいかないことばかりでした。

でも私は、父のことを「嘘つき」だとは、思っていませんでした。

思えば父は、私が子供の頃から嘘つきだったのだけれど、私は、そうは思っていませんでした。お調子もののおもしろい父。そう思おうとしていたし、信用できない部分はあるにせよ、実の子である私のことだけは、大切にしてくれているに違いない、と思っていました。

しかし違いました。 [...]