「他人事」みたいな親。子供を叱らない親の末路 (2)

子供のしたことだから知らない

なぜ私は親から叱られたことがないのか。いいこだったからではないと思う。ウチの親は、「子供のしたことだから知らない」と思っていたと思う。まるで他人が何かしでかした時みたいな距離感で私のことを見ていて、「自分のことじゃないな。関係ないな」と思っていたと思う。そんな冷たい空気が漂っていた・・そう思う。 ...

いじめられてても、自分のことじゃないから知らない

私は、一時期いじめに合って不登校だったのだけれど、それでも何の手も差し伸べなかった父と母でした。「自分は自分。子供は子供」。自分のことじゃないから、関係ないと思ったと思う。「学校行きなさい」と叱られた方が、親が自分のことを少なからず気に掛けてくれているとわかる分だけまだましだったと思ったりする。

子供がかわいそうとか思わないんだろうか・・まったく思っていなかったと思う。今、結婚して子供がいて、自分の子供が辛い目にあったら、自分も胸が張り裂けそうだと思うから、「自分の生い立ちは異常だった」と思えるけれど、子供の頃は、さびしいと感じつつもそれ以上を期待することもなかった。

親の介護は絶対にしたくない

私には決めていることがある。それは「親の介護は絶対にしない」ということ。私は私、あなたはあなた。我が子でありながら、キッパリ線引きをしてきた父と母です。私が困っているときにも、決して助けてくれなかったふたりの親です。

私はそれが「普通」なのだと思い込まされ大人になりました。いつでもどこか孤独でさびしくて不安だったけれど、それは自分が弱いからだと、小学生のときからひたすら自分の弱さを責め、強くならねばと自分を必死に鼓舞し、ひとりで見えない敵と戦ってきました。

介護が必要になって、親が困っているからといって、自分の生活を犠牲にして親を助けることには大きな矛盾を感じる。それぞれが勝手に生きているような家族があなたたちの理想なら、それでいい。しかし、都合よく自分が困っているときにだけ「助けて」と言うのはやめていただきたい。

子供は助けないけど、自分は子供に助けてもらいたい

私は最近、そんな態度を母に「冷たい」と言われました。最後まで「独立心」を貫き、子供には迷惑かけないとその生き方を貫いてくれたなら、私は親を嫌いにならずにすんだかもしれない。でも、「冷たい」と責められた時点で腹も立ったし、あきれ返ったし、なんだか全身の力が抜けてしまってしばらくうつでした。

「単なる毒親だったってことか・・」。自分の親が毒親かどうか、とか、どの程度ひどい「毒」なのかは、最後に判明するものなんだなと思いました。毒親には、関わると必ず毒を食らう。私はもう親とは会わないと思う。どこか安い介護施設にでも入れて、「こちらへの連絡は、臨終後で結構です」と言いたいと思っている。もうこれ以上、私は親に振り回されたくない。自分の人生は自分で守りたいと思ってる・・。

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