成人後も止まらないあら探し。子供の欠点ばかり指摘する毒親 (2)

最後に実家に行ったのは５年前。母は開口一番、私の履いていたGパンを「安物でしょ。形が悪いもの」。真っ黒に日焼けした私の顔を見て「汚い顔」。私の日焼けは、外回りの仕事をしている私にとっての勲章でした。「この日焼けはね・・・」私の話に耳を傾けることなく、母は自分の主張に終始し、最後には大きなひさしのついた日焼け防止用の帽子を無理やりかぶらされて帰りました。 ...

「実の母なのに。なぜ私は母と会いたくないんだろう。私は人間的に何か欠けているんじゃないだろうか・・」ずっと思ってきました。しかし、このサイトを見てやっとわかりました。自分の欠点を指摘してばかりの人にすすんで会いたいわけがない。母に会いたくないと思うのは、私が冷たい人間だからではないのだと。

「口が悪いだけで本当は愛してるんだよ。そこのところわかってあげなきゃ」。「気にしすぎじゃない？」。「はっきり言えばいいじゃない」。そう指摘する人もいました。しかし「やせすぎ」「冷たい子ね」「暗い」「神経質」「嫌われる」・・・子供の頃から、そんな風に欠点ばかりを指摘され続けてきた人間が、「それは違う」「そんなこと気にしない！」とつっぱねるだけの強さをどうやって身につけてこれたでしょうか。

欠点ばかり指摘されてきた子供は、自信のない人間になる。だから、大人になって欠点を指摘されたとき、「そんなことない！」と思うどころか、ますます自信を失ってしまう。私もそんな負のスパイラルにはまっていると思います。違う両親の元に生まれていたら、こんなことにはならなかったのにと思うと悔しい。しかしその事実はもう変えられない。私はこれから、自信がなくて泣くことしかできないでいる私の中の「子供の私」のいいところを見つけ、認め、ほめてやりたい。母がしてくれなかったのなら、私が自分でそれをし、今からでも自信や強さを身につけてやろうと思います。

先頭へ戻る