子供を疎遠にする毒親の対処法 (2)
過干渉だった親は、些細なきっかけで、一気に子供を疎遠にしがちです。それはなぜなのでしょうか。 ...
過干渉な親は、言うなれば「子供との距離感がわからない人」なのです。過干渉な親は、子供の成長に応じて、その距離感を変えていく、ということができずに親としての日々を過ごしてきています。そのような親は、子供との距離感が「ゼロかイチか」しかありません。異常に近い距離感か、他人同然の遠い存在か。そんな親に対してちょっとでも冷たい態度を取ると、「何もしない方がいいんでしょ」「迷惑なんでしょ」などと、本当に「子供をほっとくだけ」になったりします。
子供には、親のことがウザく感じられることが必ずあります。それがむしろ健全な状態です。子供から冷たくされても、「子供の態度が間違ってる」などと決めつけないで欲しいと思います。子供には、「親をテストしてみたくなる」心理があります。「私が返事を出さなくても、本当に私のことを愛してるなら、またメールくれるはずだ」・・そんな風に親を試すことで、親との絆を確認したくなることが子供にはあるのです。
人を試すような行動は、いい行動だとは言えないでしょう。しかしそれは、そうせざるを得ないほど、人を信用できない心理状態にある、という証拠でもあるのです。親ならば、子供を責めるより、そのような状況にある子供の気持ちを慮り、寄り添ってあげて欲しいと思います。
子供からの返事がなくても、「元気?」「気が向いたら遊びにおいで」と、手紙やメールなどで、アプローチし続けて欲しいと思います。荷物を送るときに、メッセージカードを入れてもいいでしょう。「私はあなたのことを想ってるよ」「たとえあなたが私のこと嫌いでも、私はあなたのことが好きよ」・・そんな気持ちでいることが大切です。そのときには、子供からの返事を強要しないことが大切です。「返事はなくてもいいよ」「こっちがしたいからしてるだけ。気にしないで!」のひと言を添えるだけでも、子供が受け取るニュアンスは変わってきます。
親から疎遠にされて、辛い思いをしている人へ。自分が親から嫌われてるのではないかと、不安になったり、寂しかったりすることでしょう。しかし、あなたをそんな風に思わせている段階で、相手は十分「毒親」です。そして、多くの毒親育ちの人が悩むように、毒親につける「薬」は残念ながら無いのです。
親から疎遠にされて、不安になったり、寂しかったり、孤独だったりするあなたは、温かいハートの持ち主です。心が健全な証拠です。「寂しいな・・」とその寂しさに思いっきり浸るのも、実は対処法のひとつです。
不安や孤独といったマイナスの感情は、それと仲良くなり、うまく共存できるようになると、むしろあなたのパワーになるのです。「私は、毒親育ちだもの。ときには、寂しくなることだってあるよね!」と、むしろ「思いっきり寂しくなる時間」を定期的に作ってしまいましょう。
不安や孤独といった、できることなら感じたくないマイナスの感情は、「そんな気分になりたくない!」と自分の中から取り除こうとしている限りは「敵」でしかありません。でも、「それも私の一部」と思ってしまったら、もう敵ではないのです。その感覚を覚えたとき、あなたはきっと今よりひと周りもふた周りも強い人になっているはずです。そして誰よりも、人の気持ちのわかる優しい人でこれからもいられることでしょう。
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