ＡＤＨＤの特徴！「使ったものを元に戻せない」の原因 (2)

それには、ＡＤＨＤの「整理整頓が苦手」という特徴が関係しています。 ...

ＡＤＨＤの人は、物を分類したり、使いやすいように片づけたりすることが苦手です。ＡＤＨＤの人の机の上や部屋の中は、乱雑にものが散らかっているように見えます。しかし、ＡＤＨＤの人がそれにひどく困っているのかと言えば、そうでもなかったりします。「グチャグチャになっているところから、物を探し出すのが好き。ワクワクする」と言う人もいます。「整理されていると探し物ができない。整理されていない状態からの方が探せる」という人もいます。

整然とした環境を好む人にとって、整理整頓せず、使ったものを元の位置に戻せないＡＤＨＤの人は、不可解に見えることでしょう。ときには、元の位置に戻してくれないために、イライラさせられることもあるかもしれません。しかし、「これが自然」「無理がない」と思える状態は、人さまざま。「整理整頓はしなくちゃいけないもの」と強制されると、発達障害の人は辛くなります。互いにとって、快適で無理のない整理整頓、「使ったものを元に戻す」を目指しましょう。

それにはこんな方法があります。１０個の箱を準備し、「あ」「か」「さ」・・というように５０音の最初の文字を箱に書いてください。はさみは、「は」の箱へ。セロテープは「さ」の箱へ。箱の中はグチャグチャでいいのです。

ＡＤＨＤの人が無理なくできる方法で。そして、それ以外の人も、探しものがしやすい方法で。これは、双方のニーズを満たすひとつのアイディアです。

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