子供をコントロールしようとする毒家族 (2)

そんな妹の存在は、毒親からの解放途中にあった私のさらなるストレスになりました。私はそのとき、焦らずに一歩ずつ、自分のペースでよく考えて答えを出したいと思っていました。そんな段階での妹の登場に、私はまるで「あなたも早く親と和解しなさいよ！私にはできたわよ」とプレッシャーをかけられているような気分になったのだと思います。自分の考えや結論が正しいのか、自信が持てなくなることが多くなっていきました。 ...

今思うと私は、妹にも洗脳されてしまったんだと思います。妹は両親とうまくやってるみたいなだと思うと、「どうして自分にはできないんだろう」と、自分もそうならなければならないような気がしてしまう。親とは距離を置こうといったん決心しても、妹の存在を思い出すと「お姉ちゃん、それじゃまだまだよ。親とうまくやれる方法、私が教えてあげるから！」なんて言われそうで怖くなる・・。

毒親の問題の答えは、悩んでいる人の数だけあるのかなと思います。同じ親に育っても、私たち姉妹は、私は過干渉、妹は愛情不足という違う被害に遭い、受けた心の傷も違う。結婚し自分の家庭を持っている私と、実家で両親と同居している妹は、守るべきものも違う。

「私は私の人生を自由に決めていいはずだ！　誰からも干渉されたくない」。

私は実家と縁を切ることに決めました。これが正しい選択なのかどうかが問題なのではなく、私が自分でそう決めたということが重要なんだと今の私にはわかります。

「毒親から解放されるって、100%自分の意志で、人生の選択ができるようになるってことなんだな」。私はこれからの人生を、人に流されることなく、自分の足で歩いていきたいと思います。私は毒親、いえ、毒家族から解放されました。私が乗り越えなければならなかった最後の高い高い壁は妹でした。

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