子供の悪口を言う毒父。男性恐怖症は親のせいだった！ (2)

その上司は、気分の波の激しい人でした。同じことをしても、部下を叱責することも、何も言わないこともあります。相手（上司）の反応が読めないその状況は、実家にいたときと同じ。私は次第に、上司の機嫌を常に伺っているような精神状態になり、うつ病になりました。 ...

カウンセラーさんと話をし、うつ病の原因が父にあることが判明しました。同じことをしていても、叱責されることもあれば、されないこともある。そんな一貫性のない上司の態度が引き金となって、私のトラウマが表面化してしまったのだと思います。実家を離れ、私の毒親問題は解決したと思っていたのに、子供の頃に負った心の傷は、私の中でずっとくすぶっていたのだなと痛感しました。

私は今、責任を感じ過ぎない、ということを気をつけています。怒られた原因が、私にあるのなら、次から気をつければいい、それだけのこと。でも、相手の虫の居所が悪くて相手がイライラしているのなら、それは私の責任ではない。他人の機嫌の責任を私が取ることなどなかったのだと思います。

それに気づいて、同僚ともうまくやれるようになりました。同僚たちは適度な距離で上司を付き合い、仲間同士で愚痴ったり、飲んで発散してうまくやっている。なのに私は、そんな上司にまで、なんとか好かれたい、認められたいと頑張りすぎてしまった。それは、あんな父でも、子供心に「お父さんから愛されたい」と願い、父の機嫌を常に気にし、そして、機嫌が悪いと、自分にいけないところがあるのではないかと自分を責めてしまっていた子供時代の行動パターンが影響しているのだと思います。

責任感が強すぎるのは、毒親育ちの人の特徴なのだそうです。相手が勝手に機嫌を悪くしているだけなのに、私に悪いところがあるのかなと責任を感じるような日々はもうやめにしたい。少しずつでいいから、変わりたいと思っています。

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