ＡＤＨＤと相性がいいのはこのタイプ！ (2)

夫は、何でも自分の頭の中で事前に考え、組み立て、完璧な青写真を作ってから口にします。「この週末食事に行こう」と言ったときには、どの店に行くかにとどまらず、何を注文して、どんなお酒を飲むのか、といったところまで出来上がっているのです。私が下手に口を挟み、その計画に矛盾を生じてしまったりすれば、システマティックにできている彼の頭は混乱するようで、「怒らせちゃった？」と心配になるような顔をします。（私からの提案を彼の頭の中に取り込んで、計画を再構築しているから難しい顔をしているだけで、怒ってはいないのだそうです。） ...

「こういう男性、苦手な女性多いかもね」と思います。でも、私はそうでもない。ある日突然「週末はあそこに行くぞ。あれを見て、その後あれを食べて・・」なんて計画が出てきたら、ワクワクして人生楽しくなっちゃう！　そのときその瞬間に湧き上がる快の感覚の方が強くて、私の意見を全く聞かずにすべて決めてしまったことなど、どうでもよくなります。

夫に一度聞いたことがあります。「あなたみたいな頭の人は、私みたいに言動が突飛で一貫性のない人はストレスになるんじゃないかと思うけど、そんなことはないの？」。夫は言いました。「僕みたいな人間は、新しい発想には乏しい。だからあなたみたいな人が刺激的でいいんだよ。それに・・いらないなと思った情報は全部聞き流してるから問題ない！」（最後のひと言は余計です - 笑）。

人の相性って面白いものだな、とつくづく思います。子供の頃から、友達が欲しくてたまらなかったけどできなかった。自分を出せばトラブり、抑えて付き合えばストレスが溜まり、「どうしてみんなみたいに笑い合えないのかな」と寂しくてたまらなかった。でも今は、人生なんて、気の合う人にひとり巡り合えたら、それで十分なんじゃないかなと思えます。

参考
*1: James W. Forgan, PhD. & Mary Anne Richey 『Raising Girls with ADHD』
*2: サイモン・バロン=コーエン (著), 三宅真砂子 (翻訳) 『共感する女脳、システム化する男脳』
*3: 『精神科医やんばる先生の「いみふめいなヒトビト」』

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