精神的に未熟。幼い。子供っぽい母親 (2)

そこまで言われても私は母を嫌いにはなれませんでした。「母のことを見捨てられない。私が見捨てたら、お母さんひとりぼっちになっちゃうもの・・」。今思えば、完全に親に洗脳されていたと思います。しかしそれに気づかない私は、母を思いやる気持ちと自分の人生や家庭をけなされたくないという葛藤の中で、追い詰められ、そしてついにある日、リストカットに走りました。 ...

そこにまで到って、本気で自分の生い立ちと向き合う日々がやっと始まりました。何冊もの本を読み、自分の親が典型的な毒親で、正常な親子関係ではないのだと自覚するに到りました。

何とか分かり合えるようになれないかと模索した時期もあったけれど、母はいつでも一方的で、大事なことに気づいた私と、気づかないままの母との溝は埋まりません。私は親と縁を切りました。

それからは、一度もリストカットはしていません。頭痛も、不眠も、自殺願望も、すぐイライラして癇癪を起す情緒不安定なところも不思議と治りました。

今でもときどき、泣いているような声で「たまには顔を見せて」と私に訴える母の声が留守番電話に入っています。私も鬼じゃない。「私はこれでいいのだろうか。お母さんを見捨てたくない・・」そんな思いが湧き上がって、決心が揺らぎ、過去に引きずりこまれそうになるけれど、そんな気分になること事態、まだまだ親に気を遣っている証拠なのかなと思い直します。

「母もさびしくて大変かもしれない。でも私には私の人生があるから、もう私を頼らないで。お父さんと仲良くやって」。心の中で必死にそう突き放すことで、一度しかない自分の人生を、自分の手で守らなくちゃいけないと思っています。

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