お盆の帰省が憂鬱。墓参りを強要する毒親 (2)

お盆の帰省が憂鬱。墓参りを強要する毒親 (2)

実家に到着した私たち夫婦に、父は挨拶も早々に言いました。「おふくろの墓参りはいつにする?」 ...

私は唖然としました。我が子を亡くしたばかりの私たちの胸の中は、亡き息子のことでいっぱいで、とてもそれ以外のことを考える余裕も、する余裕もありません。

「ちょっと今年は、遠慮させて」。私は答えました。そして父は言いました。「おばあちゃん、悲しむぞ。罰が当たるぞ!」。

毎年毎年、父の自己満足の墓参りに付き合ってきたけれど、亡き人のことをこんなにも想い続ける父は、悪い人ではないに違いないと自分に言い聞かせてきました。しかし、それは私の大きな誤解だったことがわかった瞬間でした。

「本当に亡き人のことを想うなら、私の息子にお線香のひとつでもあげてくれたっていいんじゃないの?」と思いました。

私はそれをきっかけに、人のことがまったく信じられなくなりました。口は悪くても本当はいい人だったとか、冷たい人のように見えるけれど本当は優しい人だったとか、人の本当の姿はなかなかわからない。だからこそ、人の見た目で決めつけたり、偏見を持って人と接するのはやめようと思ってきました。しかし父は、亡き人のことを大切にするいい人のように見えて、自分さえよければいい人、人の気持ちがわからない最悪な人だった。私は、人の何を信じればいいのかわからなくなってしまいました。もう2度と、誰のことも信じたくなくなりました。

あんな父だったけれど、息子がいたときには、孫をそれなりにかわいがってくれた父でもありました。しかし、亡くなったと同時にまるで息子などいなかったかのような態度を取った父を、私は一生許さないでしょう。息子がいたときは、息子を介し父ともそれなりに仲良くやっていたよな、と思います。本当に、かわいくて、賢くて、その愛らしい魅力でバラバラになりそうだった家族をひとつにまとめてくれていた奇跡のような子だった・・今はただただそれだけを想っています。


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