ADHDの妻 (2)

「とにかく片付けるのが嫌い。気が狂いそうになる」という妻に、具体的には何のとき気が狂いそうになるのか、かなり細かく聞いてみたと言います。 ...
「わかってみれば、簡単なことでした」。Aさんは笑います。「買い物は好きだけれど、買って帰ったものをしまうのが嫌、というので、僕がしまうことにしました。食事を作って洗い物もしてくれます。でも食器棚にしまうのが苦痛だと言うので、そこを僕がやります」。
掃除はまったくしないそうです。「僕の役割です」。洗濯は?
「洗濯機をまわして、干す、取り込む。そこまでです。たたんでしまうのがイライラする・・と。どうせまた着るのに、どうしてたたまなくちゃいけないのかわからないそうです(笑)」。
この女性は、部屋が汚くても、洗濯物が山積みになっていても、まったく気にならないと言います。「むしろ、宝の山から欲しいものを見つけ出すみたいでワクワクするって言うんです。人は本当にそれぞれだな、と痛感しました」。 Aさんは、自分の洗濯物だけたたむそうです。「彼女は、山積みでいい・・いえ、山積みがいいそうなので。自分のやり方を押し付けないことにしました。喧嘩になることがなくなりました」。
ADHDの女性には、マイナスイメージがつきまといますが、本当はよくしゃべり、よく動き、明るくいつまでも若々しい、そんな人が多いのです。「昔から好奇心旺盛で、フットワークの軽い彼女でしたが、それは若い頃と変わりません。僕の世界を広げてくれてるのは、今も昔も、彼女のその好奇心と行動力です」。
ADHDだとわかったのは、比較的最近のことなのだそうです。診断を受けてよかったとAさんは言います。「みんなが普通にできることができない、ということを、ひとり密かに悩んでいたことを、初めて知りました」。何もわかってなかったんだな、とショックだったと言います。
しかし今は、穏やかにこう語ります。「彼女は、分類的にはADHDの人、ということになるでしょう。でも、家にいるときには、そんなこと関係ない。苦手なことがあれば、自分が、と思う。ただそれだけのことだと思うんです」。
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