祖母まで「毒」。嫌がることばかり言うイジワル一族 (2)

私が幼い頃から、母はよく言っていました。「お母さんはね、おばあちゃん（母の母）のことが子供の頃から嫌いだったの」。 ...

しかし、そんな母も、祖母に負けず劣らず意地悪で、私は祖母だけでなく母も苦手です。結婚して家を出て、実家から足が遠のきがちになった私に母は言いました。「お母さんは、おばあちゃんが嫌いで早く家を出たいなーとずっと思っていたの。あなたも、この家を出たくて結婚したんでしょ。私のことが嫌いだったから結婚したんでしょ」。

私は、好きな人ができたから結婚したのであって、実家から逃げ出したわけじゃない。そんな誤解されたくないな、と思いました。そしてそんな物言いが、母を好きになれない原因なのにな、と思いました。

そんな私も人生の折り返し地点を過ぎました。振り返れば私は、子供が欲しいと思ったことが一度もありません。「仕事を一生懸命がんばろう」ただただそれだけを考え、なぜ子供を欲しいと思わなかったのかの理由を突き詰めたこともなかったけれど、自分の人生を振り返る歳になって、その理由は私のルーツにあるのではないかと思うようになりました。

意地悪な祖母に、意地悪な母。私もその血を受け継いで同じような母親になれば、私がしてきた苦労を子供にさせることになるかもしれないと思ってきたような気がします。私と同じように意地悪なおばあちゃんを持つことになる私の子供。それがわかっていて産む気にはならない、と思ってきたような気がします。

そしてその選択を、私は決して後悔していません。

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