「私みたいにならないで」が口癖。そんな母も毒親育ちだった・・

母の口癖は「お母さんみたいにならないで」でした。母はコンプレックスの塊のような人でした。母には友達がおらず、いつも私にこう言っていました。「お母さんは、人から好かれない質なのよ。お母さんみたいにならないで」。 ...

母には誇れるものが何もありませんでした。「お母さんは、何をやってもダメなのよ。お母さんみたいになっちゃダメよ」。料理も、掃除も、パートの仕事も、習い事も、それなりに出来ていた母でした。どこが足りなくてそう言うのか、私にはさっぱりわかりませんでした。

母は自分の容姿にも自信がない。「お母さんみたいにならないで」と私を飾り立てました。そして学歴コンプレックスもありました。「お母さんはダメよ。高卒だから・・」。私は何が何でも大学へ行きたいと、子供の頃から思っていました。私が大学に進学したとき、母は親戚にこう言っていました。「私は娘に、大学に行きなさいなんて行ったことはないんですよ」。

「何を言ってるだ！？」と腹立たしくなったことをよく覚えています。直接私にそう言わなくたって、何かにつけて「お母さんのようにはならないで」と言われてきたのです。「お母さんは大学行ってないから・・」と暗い顔でしょっちゅう言われていたら、間接的に「大学へ行け」と言われるようなものじゃないか、と思いました。 [...]

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