親子共依存。特徴と治し方 (2)

親子共依存。子供の心理

そのような子供は、「自立しちゃ親に悪いな」と思っていたり、「親に寂しい思いをさせたくないな」と、ひとりでできることもできないフリをするなど、「ママ、パパなしでは何もできない自分」を演じ続けるようになります。それが家庭円満の秘訣であり、親の幸せだ、と悟っているかのように。そして、親を幸せにすることが、自分の幸せでもあるように錯覚していきます。 ...

親子共依存。子供の共通点

そのような子供は、人との正常な関係を知りません。友人関係においても、「自分を必要としている人」と仲良くなりがたる傾向があります。友達がいない子とばかり仲良くなり、その友達にほかに友達ができると、自分が必要とされていない気がして友人関係をやめてしまったり、裏切られた、と感じたリします。

異性関係でも、自分がいないとダメな人を好きになってしまうため、結婚後、パートナーと「共依存」になってしまうことが少なくありません。

親子共依存の対処法

親子共依存の場合には、まず親が変わる必要があります。「自立されたら寂しい」「自立されたら困る」「親という役割がなくなってしまったら、自分が無になる感じがする」と少しでも思っているなら、今日から、変わりましょう。

親子共依存の治し方

何か趣味を見つけ、「自分だけの世界」を持つようにしてみてください。大がかりな趣味でなくてかまいません。絵を描くとか、小物を作るとか、花に水をやるとか。寝る前の５分だけ、と決めて、「自分だけの趣味の世界」に浸ってから就寝するようにしてみてください。

そこに決して子供を巻き込まない！ということを忘れずに。親子共依存の親は、「あなたも一緒にやらない？」と子供を誘ったりしがちです。共依存の子供は、必ずやそんな親に「付き合い」ます。そして、さらに強固な親子共依存状態になることが、少なくありません。

親子共依存の克服

親が、自分の趣味を楽しむようになると、共依存の子供は、安心して親から離れる（自立できる）ようになります。親には親の趣味の世界。子供には子供の趣味の世界。「何してるの？」「へー、そんなことしてるんだ！」。お互いのすることに興味を示しつつ、立ち入ることはしない。今までよりちょっぴり遠い距離感の関係を、「趣味」のエリアで実行してみてください。

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