夫婦ともダメ親。共通点と子供への影響

ダメ親。子供にとって親は、父親か母親、どちらか一方がダメ親でも辛いのに、世の中には、夫婦（両親）揃ってダメ親、という家庭があります。夫婦ともダメ親、という家庭には、どのような特徴があるのでしょうか。その共通点は？　原因は？　そこには、どのような問題点が隠されているのでしょうか。子供には、どんな影響があるのでしょうか。 ...

夫婦（両親）揃ってダメ親、という家庭があります。

「夫婦そろってダメ親」という家庭の中には、夫婦で喧嘩してばかり、という家庭があります。夫婦そろって子供への配慮がないと、互いに傷つけあうようなことばかりを言い合うなど、子供の前でするべきではない喧嘩をすることになりがちです。

子供にとって家庭は、生まれて一番最初に経験する「社会」です。子供は、親と自分との関係からだけでなく、父親と母親の関係からも、お互いを思いやることや、信頼関係で結ばれる心地よさを知ります。いつでも夫婦仲良しでいられることばかりではないでしょう。しかし、夫婦そろって、子供を傷つけていることに気づけなかったり、子供のためにも夫婦がいい関係でいられるように、と心がけられない親の家庭は、子供を不幸にします。

夫婦仲がよくても、「夫婦そろってダメ親」ということもあります。

たとえば、夫婦そろって「親は子供より偉い」と思っている親。そのような親は、夫婦の価値観が一致しているので、むしろ夫婦仲がいいのです。そして、「自分たちは正しい！」と、夫婦間で日々確かめ合うがごとく、その偏った価値観にどんどん拍車がかかっていきます。

たとえ父親が子供にやたらと偉そうにしていても、母親がそれにブレーキをかけられれば、大きな問題にはなりません。しかし、母親も同じ価値観だとそのブレーキがかかりません。世の中がどうあろうと「自分たちは間違っていない」と、結束を固くし、「上から目線はやめてよ・・」という子供の言い分は一蹴されます。

ダメ親は、父親か母親どちらかだけでも子供は辛いのに、両方が似たような「ダメ親」だと、子供は悲惨なことになるのです。どんなに親の態度に違和感を感じていたり、間違っていると思っていても、自分の方が間違っているんじゃないか、思わされ、自信を失ってしまいます。

さらに深刻なのは、こんな「両親揃ってダメ親」家庭です。

それはどのような家庭なのでしょうか。 [...]