「生きていて楽しくない」は虐待のせいだった!その心理と対処法 (2)

「生きていて楽しくない」は虐待のせいだった!その心理と対処法 (2)

私は、生きていて楽しいと思ったことがない。そればかりか、「楽しくなんかないのに、なんで生きなくちゃいけないんだろう」としか思えない・・。 ...

母は、私の好きなことを決してやらせてくれない人でした。なぜだか母は、私が楽しそうだと機嫌が悪くなるのです。遊んでいると「勉強しなさい」と怒り出したりもしました。楽しい!と思うと、その後決まって母の怖い顔が目に入る。怒られる。私は次第に、楽しいはずの「そのとき」を楽しむことができなくなっていきました。私は、小学校高学年の頃にはすでに、楽しいと感じることに、自分でブレーキをかけていました。楽しいと感じると同時に恐怖を感じ、顔がひきつりました。自分が楽しいと感じることが、母に対して悪いことをしているような、罪悪感のような気持ちを感じていました。

そんな私は、大人になって、「生きていて楽しくない」「なぜ自分が生まれてきたのかわからない」「生き続けなくてはいけないのはなぜなのか。生きる意味がわからない」そんな感覚に苛まれてきました。

私はずっと、自分は頭がおかしいのだと思っていました。「人生を楽しむ」「生きてて楽しいと感じられる」・・誰しもできてるそんな基本的なことさえできない私は、本当にどうかしていると、自分を卑下していました。

でも違いました。子供時代に「楽しい」という感覚を覚えられなかった人は、大人になっても生きていて楽しくないのだと知り、合点がいきました。「そりゃそうだよな。何でも吸収しちゃう子供時代に、楽しんじゃダメ!と言わんばかりに母から怒られてばかりだった私。生きることとは、耐えること、我慢すること、と刷り込まれてきちゃったよな。私には、楽しいとはどんな感覚なのさえわからないんだろうな・・」。

私の心を、そして、尊厳を、私は親から傷つけられてきたのだな、と思いました。でもそこから私は、変わりました。やってみたいと思ったことを、何でもやってみようと思いました。食べ歩きを始めました。お菓子を作ったりしました。ベランダでトマトを作ったりもしました。旅行もしました。

でも、「これが楽しいってこと?」。それが、生きていて楽しいという感覚なのかどうかがわからない。

私は最近思います。子供の頃に、「楽しい!」を経験できなかった私には、一生それはわからないのかも、と。でも絶望なんかしていません。私の過去には、思い出したくもないような辛い思い出がたくさんあります。私の中には、親を恨んでる邪悪な気持ちもあります。でもそれが私。本当の私。

「人生は、思い通りにはならないことばかり。でもそれが生きるってこと」。

「生きてて楽しい!!って思えるようになりたい。いつかそうなりたい」と頑張ることをやめました。そしたら、生きることがラクになりました。

私は、親に恵まれている人なら疑問にさえ感じない「人生とは何か」「生きるとはどういうことなのか」について、深く深く考える時間が与えられた人なのかもしれない、と思いました。「人生の酸いも甘いも知り尽くし、今の私がここにあるってことだ!」と胸を張れる気がしました。

私は今、人生の中でもっとも自然体でいられている気がします。


人気の記事
すぐわかる!ADHDチェック
燃え尽き症候群セルフチェック
うつセルフチェック【無料診断】
メンタル弱い度チェック
ダメな親診断【セルフチェック】
いい子症候群診断【セルフチェック】
完璧主義診断【セルフチェック】
嫌われたくない症候群診断【セルフチェック】
すぐわかる!モラ母(毒母)チェック
モラハラ親チェック【無料診断】


    先頭へ戻る