支配的な母親。子供への影響とその末路
支配的な母親がいます。そんな母親に、息苦しさを感じている子供も。支配的な母親には、どのような特徴があるのでしょうか。原因は? その心理は? 支配的な母親に育てられた子供は、どうなるのでしょうか。そんな母親には、どう対処すればいいのでしょうか。 ...
支配的な親は、父親にも母親にもいます。しかし母親の「支配性」には、ある特徴があります。
一般的な傾向として、父親の「支配性」は、威圧的です。子供に対して高圧的な態度を取ったり、必要以上にけなすなどし、子供を逆らわせないようにして、子供を自分の支配下に置いてしまいます。それに対し、母親の「支配性」は、言葉巧みの「心理戦」です。「い母親だと思われたい」とか「子供といつまでも仲良くしていたい」といった親のエゴを背景に、子供を自分の思い通りに誘導してしまいます。
そんな母親に支配され続けてしまった、という人がここにいます。ある毒親育ちの人が、その生い立ちのすべてと、母親との関係について語ってくれました。
「理想の娘。理想の進学。理想の就職。理想の結婚・・母は私を、支配し続けました。...」
母は、「こうあるべき」にこだわる人でした。何でもかんでも「こうあるべき」。そこからはずれているものは、みな間違え。批判的でした。
そんな母は、私に対しても「こうあるべき」を押し付けました。思えば私は、母から「何がいい?」とか「どっちにする?」とか、聞かれたことがない。洋服、髪型、習い事・・全部母が決めました。「こう言うべき」まで強制するので、私は、自由にしゃべることまで制限されました。
そんな私は、算数や数学といった答えが明確な科目は得意でも、作文や工作、絵画は苦手でした。母は、私の書いた絵や作文にまで「こうするべき」「こう書くべき」と口を出すのです。私は、感じたままに書くとか、思ったことを表現する、といったことができない子供でした。
母には、私に対する「理想の娘像」があったようです。母にとって子育てとは、「自分(親)の理想像どおりに子供を作り上げていくもの」。そこには、子供の希望とか意思を挟む余地はありません。しかし母は、「子育てとはこうあるべき」とでも言うかのように、それが正しいと信じて疑っていませんでした。
しかも母は、実に巧みでした。 [...]
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