子供を愛着障害にした毒親。子供への影響と対処法

毒親。それはときに、子供へ一生消えない傷を残します。毒親に育てられた人の中には、大人になった後も、そのトラウマに苦しんでいる人が少なくありません。どのような親が、子供を苦しめることになるのでしょうか。その心の傷を癒す方法はあるのでしょうか。 ...

愛着障害。それは、親の養育態度が原因で、大人になった後も、さまざまな生きづらさを感じている人たちのこと。愛着障害とは、幼少期の親との関係が元で起こる症状です。

愛着障害の人は、人に親しみを感じたり、人を信頼したり、といった「愛着」を感じることができません。愛着障害の人は、常に孤独感がぬぐえず、不安です。情緒不安定にもなりがちです。

「愛着」とは何なのでしょうか。

赤ちゃんは、生まれたときから、人に「愛着」を感じることができるわけではありません。「愛着」は、親など特定の大人から世話をしてもらうことで育まれます。泣いたらあやしてくれる。お腹がすいたらミルクをくれる。かまわれ、愛され、守られることで、赤ちゃんは、その人を特別な存在だと感じます。親が子供にとって「愛着」のある存在になります。

そしてそれはゆくゆく、他者との関係を築いていく基礎にもなります。幼少期に親との愛着関係の構築がうまくできなかった子供は、友達や先生など、知り合う人が増えても、特定の相手に親しみを感じることができなかったり、他者を信頼することができません。

愛着障害は、大人になったからといって自然に治ることはありません。薬で治すこともできません。「愛着」は、幼少期に培われるもの。幼少期にそれが出来なかった人は、愛着障害の生きづらさと一生付き合っていくことになります。

ここにもそんな人がいます。「自分は愛着障害だと思う」と語る女性です。

愛着障害は、子供があまり覚えていない幼少期の体験が原因のため、本人にその記憶があいまいです。この女性の持っている記憶も、もっとも古いもので４歳のとき。しかし、その記憶だけでも、なぜ自分が愛着障害になったのか、十分過ぎるほどの母親との思い出でした。 [...]