アダルトチルドレンの症状！「自我未発達」の治し方 (2)

自我は、大人になってからでも、ひとりでも、確立することができます。それには、自分で自分を大切にする、ということから始めましょう。お菓子やごはんを食べて、「これ好き？」と自分に問いかけてみてください。みんなが美味しいと言って食べているものも、「嫌い」と思ったら、「私は嫌い」と心の中で言いましょう（口に出しても、もちろんいいです！）。みんなは好きでも、あなたはそれが嫌い。それがあなたなのです。 ...

本来は、子供の頃に親から「これ、好き？」と聞かれ、好きと答えても、嫌いと答えても、変わらず自分を好きでいてくれる親の姿に、安心感を感じながら育ってくるべきでした。ＡＣの人は、親にしてもらっておかなければならなったそのようなことを、自分で自分にしてあげなければ、次に進めないようなところがあります。しかし、それをすることで、確実にＡＣから回復することができるのもまた事実です。

そして大事なことは、「アダルトチルドレンであること」それが、あなただ、ということです。あんな親の元にさえ生まれなければ・・と、自分の人生や生い立ちを好きになるなんて、とてもできることではないと感じられることでしょう。しかし、不幸な生い立ちさえも、自分の一部として好きになることは、不可能なことではありません。

本物の「自我の確立」とは、自分のいいところだけでなく、悪いところや欠点も含めて、「こんな部分があるのも私だ」と受け入れることなのです。親を憎むと同時に、自分の運命や、自分自身をも嫌いになってしまうことでしょう。焦らなくてもいいのです。悩みに悩み、泣きに泣いて、何ヵ月か、何年か経ったとき、「あんな親を持ってしまった。それが私なんだな」「生きづらさに悩み続けてる。それも私なんだな」と胸を張れるような気分になるときがきっとやってきます。そのときには、平穏無事な子供時代を送ってきた人よりも、確固とした強い自我を持つ人になっているはずです。

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