アダルトチルドレンの特徴！生真面目の治療法 (2)

母親の過干渉のせいで、生真面目な性格になった人がいます。この人の母親は、世間体ばかり気にする人でした。周囲から褒められるような子供でなければ、気に入らず、言いたいことも言えず、したいこともできない子供時代だったと言います。 ...

「私は、自分の思ったことを言ったことがありません。常に、今これを言ったら、母がどう思うだろうか、と考えるのが常でした。母がそばにいないときでさえ。友達としゃべるときも、先生と話しをするときにも。先生など、大人には評判のいい子供でしたが、友達はいませんでした」。

この母親は、この人が高校生のときに、こう言ったそうです。「若くして母親になったから、ダメな母親だと思われたくなかったの。だから、少しあなたに厳しくし過ぎちゃったかもね」。これが、子供をＡＣにする親の典型です。この手の親が問題なのは、しつけをしたり干渉をすることが、子供のためではなく、「自分のため」だからなのです。母親が気づいたときには、もう遅すぎました。この人は１７年間も、こうして生きてきているのです。「私はどうあるべきか」を常に考え、そこから逸脱しないようにしている生真面目な性格は、完全にこの人の一部となっていたのです。母親のために生きることが、この人のすべて。それが異常なことなのだと気づいたときには、４０歳を過ぎていたと言います。

「思ったことを言ってもいいんだ、と気づいたのが４２歳。実際に、それが言えるようになるのに、３年かかりました。私の人生を返して欲しいと本当に本当に・・親を恨みました。でもそれは、母には言わないと思います。親のことなんか、どうでもいいや～・・と今は思ってるんです。生真面目をやめたら、私らしく生きれるようになりました。私は、もともと生真面目な性格ではなかったんだと思います」。

先頭へ戻る