キレやすい最近の若者。その原因と心理 (2)

「親が逆ギレするようになりました。物品を壊しても、謝ってくれなくなりました。走り回っているお子さまの親御さんに、お子様を椅子へ・・とお願いすると、ムッとしたり、無視したり、こちらを睨んできたり。こっちがお金払ってる客なんだ、とキレることもたびたびありました。」。 ...

若いアルバイトの人の中には、「子供産んだことないくせに、偉そうなこと言うな」と罵倒され、辞めていった人がいると言います。一緒にお店を切り盛りする奥さんも、ノイローゼになりかけたと言います。「お子さまをお席に・・と言ったら親がカンカンに怒りだし、それを見ていた子供が泣き出しました。子供が泣いたのはお前のせいだと、子供に謝れ！と土下座させられそうになりました」。

店主は言います。「妻はよく言っていました。ごめんなさいってどうして言ってくれないんだろう。こっちもそれ以上お説教なんてするつもりないのに。あれじゃ、子供は悪いことしても謝らなくてもいいって思っちゃうよね」。

最近の「注意されただけでキレる若者」のニュースを見るにつけ、当時奥様がよく言っていたこんな言葉を思い出すと言います。「何をやっても叱られないって勘違いして大きくなったら、どんな大人になるんだろう。末恐ろしい・・」。月日は流れ、お店で走り回っても決して叱られなかった子供が、２０歳を超えてきています。

この人は言います。「お子さま連れの対応に苦労してきた私たちには、最近のキレやすい若者事情は、当然の結果だとしか思えません。子供に注意するどころか、注意されてもごめんなさいも言わず、お店にキレる親。結局のところ、その親にソックリな人間ができてしまった、それだけのことじゃなですか」。

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