自分が正しいと思っている親が原因のうつ病 (2)

親とうまくやるために、親に話を合わせてばかりになってしまう子供もいます。そのような人は、思春期を過ぎても自我が確立できず、「自分がどんな人間なのかわからない」「やる気が起こらない」「生きていて楽しくない」といった生きづらさを生涯に渡って抱えることになります。それもまた、うつを発症しやすい人の特徴のひとつです。 ...

世の中にはいろいろな人がいます。いろいろな価値観や生き方があって当然であり、それが自然なことなのです。あなたの親にも、その人なりの価値観や考えがあることでしょう。それは尊重されるべきですが、ひとつだけ絶対的に間違っていることがあります。それは、「自分と違う価値観を間違ってると決めつけること」「人の考えを理解しようとしないこと」です。

それを親に主張しても、通じないことは目に見えてることでしょう。相手にしても仕方のない人ですが、何か言ってやりたいと思ったら、こんなセリフが有効かもしれません。「自分が理解できないことを、間違ってるって決めつけるのはやめて」。

困ったことに、理解できないと「間違ってる」と決めつける人は結構な確率でいます。そんな人が上司だったら？同僚だったら？　逃げ出したくなって当然の相手です。あなたは、弱い人間では決してありません。うつ病になって当然の過酷な環境に生きているのです。

どうぞ自分を大切にしてください。「ウチの親はヘンだ」「ウチの親は間違ってる」と思ってしまっていいのです。それがうつ病から回復するきっかけになることは少なくありません。どこかヘンなのにヘンだと思えなかったり、本当は嫌いなのに、嫌いになれなかったり・・自分の気持ちに正直になれないと、人は心を病んでしまいます。

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