毒親の介護をしたくないときの対処法 (2)

毒親の介護をしたくないときの対処法 (2)

多くの人が、本当は会いたくないのに、盆正月には実家に顔を出します。「年に数日我慢すればすむなら・・」とこっちは思っていても、親は、親戚は、きょうだいは、そうは理解してくれません。「いい息子(娘)だ」と。親の介護もしそうだとあてにされます。 ...

こうなると、いざ親に介護が必要になったときに、「いやだ」とは言いにくくなります。「まめに顔を出していたのに、介護はしたくないってどういうことだ」と、周囲の目も厳しくなります。

そうならないためにも、「毒親の介護?絶対ごめんだ!」という人は、親が元気なうちから会う機会を少しずつ減らし、フェードアウトしていきましょう。盆と正月に帰ってたものを、正月だけにする、2年に1回にする、そのうち全然行かなくなる、というように。すると「もう何年も会ってないので・・」「絶縁状態で・・」と、いざというとき言える状態になります。

「親の介護はしないと決めた」という毒親育ちの人がいます。

「親のために生きてきたような人生でした。残りの人生は、自分のために生きたい、私の願いはただそれだけです」。そう語るこの人も、そう思えるようになるのに何年もかかったと言います。

「40歳を過ぎ、周囲の友達が、親を近くに呼び寄せたり、親の老後を気にするようになった頃、私は、長く感じていた生きづらさの原因が親だと気づきました。自分が情けなく感じました。親が年を取り、これから自分が親の面倒をみなければならないときに、親と縁を切りたいと思うなんて。こんな人生になるとは思ってもみませんでした」。

そう語るこの人も今は穏やかです。「周囲の人は、きっと私のことを、親不孝だとか、恩知らずとか、子供だ、とか言うと思います」。実際にそう言われたこともあったそうです。「でもそれは違う。私は、子供の頃からずっと、親に尽くし続けてきました。もう親の面倒は、一生分でも余るくらい見たと思います」。

毒親育ちの人には、親に大切にされてきた人には、想像だにできないような苦労や、生きづらさがあります。その苦労を知らない人に、毒親育ちの人を批判する権利は微塵もありません。「今、親の介護は絶対にしないと決めないと、私は、全人生を親に取られてしまう、と思いました。人からどう思われてもいいんです。私は、私を守ります」。

高齢化社会は、どんどん進んでいます。「親が長生き」・・毒親育ちの人にとっては、そのことが、大きな大きな悩みの種になる時代です。


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