怒りっぽい親子供のうつ、その実態

子供のうつが増えています。その原因が「親」にあるというケースは、今や決して珍しいものではありません。どんな親が、子供をうつにしてしまうのでしょうか。それを治す方法はあるのでしょうか。 ...

子供のうつが増えています。子供が「うつだ」「憂鬱だ」と言わないからといって、どうか安心しないでください。子供は、「楽しくない」「疲れてる」「何もしたくない」といった言葉で、気分の不調を訴えます。

また、お腹を壊したり、吐いたり、じんましんが出たり、頭痛がしたり・・体の不調になって現れることもあります。そのような体調不良は、病院に行っても異常はないと言われたり、薬を飲んでも治らなかったりします。

うつになる子供の中には、怒りっぽい親を持つ子供が多くいます。怒りっぽい人と付き合うことは、大人でも大変です。想像してみてください。先生が、上司が、同僚が、お客さんが、舅・姑が・・「そんなことで怒らなくても・・」と思うような些細なことで怒り出す人だったら？　「そんなに怒らなくてもいいような・・」というくらい激高する人だったら？　怒り出したら止まらない人だったら？　付き合いたくないはずです。逃げ出したくなるはずです。

しかし子供にはそれができません。どんなに親にストレスをためていても、逃げ出せません。毎日顔を合わさなければなりません。「自分が悪い子だからだ」と自分を責めることさえしてしまいます。

人は、怒られるだけではうつにはなりません。人をうつにする怒り方には、ある特徴があります。それは、一貫性がない、予測不能、ということです。

どんなに厳しく怒られても、「怒られて当然だな・・」と思えるようなことであれば、うつにはなりません。しかし、普通に話をしていたのに突然怒り出す、とか、怒られるようなことをしていないのに突然怒られる、とか、同じことをしてもこの前は怒らなかったのに今回は怒られた、といったことが繰り返されると、人はうつになります。

これは、心理学でも実証されている事実です。よくない出来事も、予測ができれば、人はそれを避けようとするため、うつにはなりません。しかし、予測できない形で不快な目に繰り返し繰り返し・・合っていると、始終ビクビクしていることになります。無気力になります。何をしても怒られるような気がして、やる気がなくなったり、生きていることさえ辛くなります。

怒りっぽい親のせいで、うつになってしまった人がいます。 [...]

先頭へ戻る

怒りっぽい親 子供のうつ、その実態

怒りっぽい親子供のうつ、その実態