子供のことを人に言いふらす毒親が原因のうつ病 (2)

子供のことを人に言いふらす毒親が原因のうつ病 (2)

「私は、小学校3年生のときに、すでにうつでした」。そう語るこの人の両親は、子供のことを親戚に自慢したがる人でした。 ...

「最悪なことに、毎週日曜日に、父のきょうだいの家で食事会をすることになっていました」。そのたびに、その人にあった1週間の出来事が、父親や母親の口から、その場で披露されたと言います。

両親にとって、この人は自慢の娘でした。テストの点はもとより、通信簿まで回覧されたと言います。「私は、成績もよかったし、悪いこともしない。確かに、悪いことは言われていなかったかもしれません」。しかしそれは、子供にとってプレッシャーにしかなりませんでした。

忘れらないことがあると言います。「いつもより通信簿が悪かった。叔父が言いました。らしくないねぇ、って。私は、いつでも成績優秀なイイコじゃなくちゃいけない・・って思うようになりました」。親や親戚が期待している「いい子の自分」を演じるようになっていったと言います。

この人は、小学校3年生のとき、すでに憂な気分が抜けないという症状を自覚していたと言います。「何かするたびに思うんです。このことも、日曜日に言われるのかな。おじさんやおばさんや、従妹たちみんなに知られちゃうのかなって」。

この食事会は、この人が中学にあがる頃には終わったそうです。しかし、その憂な感じだけは抜けませんでした。「人の目が気になるんです。気にしないということができない」。進学した大学のカウンセリングルームで、自分がうつつ状態にあること、そして、生い立ちに大きな問題があることを初めて自覚したそうです。

今この人は、社会人3年目。元気に暮らしています。「自分の親がしてきたことは間違ってたんだ、という現実に、今はちゃんと向き合えています」。自分は、親からされるべきではない扱いを受けてきたんだということに気づくたびに、少しずつうつがよくなっていったと言います。

この人はきっぱりこう言います。自分の親は『毒親』だと。「自分がされたら嫌なことは、子供にしてはいけないと思います。子供がどんなに小さくても」。

「子供のこと、人に勝手に言いふらす親なんて最低だと思います。子供の人権を無視しています。抗議できないような立場・年齢だからといって、それをするのは、子供に対して不誠実です」。親から粗末に扱われてきた、ということに気づいて初めて、自分や人を大切にする感覚がわかったと言います。

「ブログとか、SNSで自分の子供のことを発信する親たちを、心底軽蔑します。それは、子供をひとりの人としてちゃんと見てない親のすることだと思います。私はそういう人には、絶対になりたくないです」。


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