【認知症父の入院5】診療明細書で病状を調べてみる
病院が何も説明してくれない!診療明細書からこれだけのことがわかった。
これは、[認知症父の入院4] からの続きです。
入院から満4ヵ月で、父は緊急入院したA精神病院を退院しました。4月2日のことでした。両親が暮らす地域唯一の精神病院、S病院への紹介状と、アルツハイマー型認知症の進行を抑える薬「レミニール」(入院中に飲んでいた薬)を3週間分渡されました。担当医からは、最後の最後まで詳しい説明はありませんでした。「S精神病院に通院してください。通院して主治医を作っておかないと、再発したとき、ここよりもっともっと遠い病院とかに搬送されて、困ったことになるんですよ」という謎の指示?脅し?それだけでした。
これまでの経緯
これまでの経緯をざっくりまとめます。 ...
・12月3日。父、せん妄を起こして精神病院に医療保護入院 >詳しくはコチラ
・2月19日(入院2ヵ月半)。地元の精神病院(S病院)に転院予定だったのが、突如「退院です」と言われる。 >詳しくはコチラ
・2月末。要介護認定の結果が出るまで入院継続することに。 >詳しくはコチラ
・3月25日。介護認定の結果は「要介護1」。同時期に「退院後、S病院に通院してください」と言われる。 >詳しくはコチラ
・4月1日(退院前日)。主治医から「再発するかもしれません。S病院に主治医を作っておかないと困ったことになりますよ」と脅される。 >詳しくはコチラ
・4月2日。退院。退院証明書の傷病名は「急性一過性精神病性障害」。しかし父に出ている薬は、認知症の薬「レミニール」。容体は落ち着いており、何のためにS病院に通院しなければならないのかわからない。 >詳しくはコチラ
退院後、地元の精神病院に通院する必要があるのか
入院していた病院の主治医が「退院後も精神病院に通院するように」と言っているのです。本来なら行くべきでしょう。
もし、私たち(母、夫、私)がこの病院を信頼できていたなら、まず間違えなくその指示に従ったと思います。しかし、そうではありませんでした。担当医から初めて話ができたのは退院前日。それまでの間、病院側の言うことは2転3転しており、これまでの流れからすると、「通院してください」と言う言葉も、「ホントなの??」と疑いたくなってしまいました。
しかも最悪なことに、この主治医は、肝心の父に、今後の通院の必要性を説明していませんでした。父は治って退院だと思っています。「もし自分が父の立場だったら」・・私は思いました。「家族に迷惑かけちゃったなとか思いつつ、でももう治ったんだから!と前向きになっているところに、家族から『これからも精神病院に通ってくれる?』なんて言われたら、そのことで新たに気が狂っちゃうかも・・」。夫も同意見でした。
主治医は「S病院に行かないと困ったことになりますよ」と言ってはいるけれど、本当に行く必要があるのか調べて判断しようということになりました。退院後の父の世話で忙しい母に代わり、私たち息子夫婦がその点について調べます。持っている情報は、病院からもらった書類(診療明細書や、退院時にもらったもの)など。それだけでも、ネットなどで情報を集め精査すれば、かなりのことがわかりました。
父の容態。わからない点
「本当に今後も精神病院に通院する必要があるのか」。父が退院してきた段階で、私たちには、こんなことが疑問として残っていました。
・父の容態はまだ悪いのか
・父のせん妄は(急性一過性精神病性障害)は再発する可能性があるのか
・父は認知症なのか
・なぜ担当医は退院直前になって、「再発の可能性あり」「通院してください」と言い出したのか
入院期間中の父の容態が知りたい
2ヵ月も前から退院を促され、「しっかりしておられます」とか「落ち着いておられます」とか治療どころか介護の必要さえないようなことばかり言われていたのに、退院直前になって、突然言われた「再発の可能性あり」「通院してください」の言葉。
「父は退院直前に、具体が悪くなったのか?」。まず、そこが気になりました。そこで、父が4ヶ月間受けていた治療内容について把握してみることにしました。
入院中、父はどんな治療を受けていたのか
支払いをすませると、病院から「診療明細書」がもらえます。そこには、行われた検査や父に与えられた薬が書いてありました。その月の治療内容を、おおまかに把握することができます。
入院1ヵ月目の治療内容
12月。入院した月には、「皮膚炎」や「外傷・化膿」の薬が何種類も出されています。A病院の閉鎖病棟、隔離室に医療保護入院、「強制収容」のようにしてこの病院に入ったとき、父は「ネズミがいる」と幻覚を見て興奮状態。錯乱し暴れており、傷だらけだったことは、母の話からも容易に想像ができました。その治療をしてくれたものと思われます。便秘薬もありました。父はもともと便秘持ち。「浣腸」の文字もあることから、入院後も排便に苦労したことが伺えます。
そして、統合失調症の薬と睡眠剤が出ています。「注射」の欄にある「ジプレキサ」は統合失調症の薬。筋注3回。「ネズミがいる」と幻覚を見て暴れた父。興奮状態だった父を、注射で落ち着かせたものだ推察されます。
「投薬」欄の「リスペリドン」も統合失調症の治療薬。10回。頓服とあるので、症状が出たときに出された薬だと思われます。睡眠剤「ベルソムラ」も頓服として10回出されています。入院して2週間ほど経った頃、父は自宅に電話をかけてきて、母にこう言ったそうです。「(病院で)夜、大きなネズミが出た。退治してやった」と。この時期に服用したのかもしれません。
そして、アルツハイマー型認知症の進行を抑える薬「レミニール」が出ています。これらはすべてネットで検索して得た情報。手書き部分は私のメモです。
入院2ヵ月目の治療内容
これは入院2ヵ月目、1月の記録。
薬の量はグッと減り、便秘の薬と「レミニール」のみ。統合失調症の治療に使われる薬と睡眠薬はもう出ていません。入院して1ヵ月で、幻覚や不眠の症状はほぼ収まっていたと推測されます。
入院3ヵ月目の治療内容
これは入院3ヵ月目、2月の記録。 [...]
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