【親の介護は親のお金で１】実家の家計を把握する方法 (2)

50代夫婦（自営業）。我が家の食費・生活費

肉、魚、野菜、果物など食費　￥20,000
米￥3,000
お酒・お菓子など嗜好品　￥7,000
日用品・医薬品・化粧品など　￥10,000
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合計　　　　　　　　40,000 ...

おおよそこんな感じ。自営業で夫婦そろって家で仕事をしており、３食家で食べます。オーバーすることももちろんあり、大体４～５万円の間に収まる感じです。

なぜこんなにお金がかかっているのか

なぜ夫の実家は、こんなに日々のお買い物にお金がかかっているのか。私は毎年夏に夫の実家に帰省し、１～２週間、父母の家に泊めてもらっていました。振り返ってみると、思い当たることがいろいろあります。（なぜそんなに帰省が長いのか不思議に感じられるかもしれませんが・・夫の実家は観光地に近く、旅行＋プチ親孝行みたいな感じでした。）

食品ロスが多い

「食品ロスが多そうだ」とは常々感じていました。冷蔵庫にある「もう食べない。いらない」と母が言うものを帰りにゴソッといただいて帰ると、２～３週間、楽に生活できるくらいでした。

なぜ食品ロスが多いのか。その理由のひとつは、賞味期限や消費期限をきっちり守っており、少しでも過ぎると捨てていた、ということがあると思います。そしてもうひとつ、こんな理由もあったと思われます。

父と母と共通して食べるものがない

父と母はかなりの偏食で、共通して食べれるものがありません。父は野菜はほとんど食べず肉、卵、寿司など魚。母は逆に、肉、卵、魚は一切食べず野菜だけ。母が、父の食べたいものを買って帰っても、父が気に入らなければ、即ゴミ箱行きでした。逆も然り。母が自分用に買ってきたものも、食べきれないとゴミ箱行き。また母はかなり舌が敏感な人で、ちょっとでも口に合わないと全く食べれず、捨てるしかなくなります。（帰省中、そのようなものはすべて、好き嫌いのない私の胃袋に入りました。相当量ありました。）どうしても、食品ロスが多くなるし、また、個別に食材を調達しなければならないため、通常の夫婦ふたり暮らしより費用がかかっているだろうと思われます。

健康飲料が好き

母は、ペットボトル飲料が好きでたくさん買っていました。節約生活がデフォルトの私は、１パック５円もしない麦茶のパックで１リットルの麦茶を作りますが、母はかなり美味しそうなネーミングの麦茶のペットボトルを買ったりしていました。

また「健康にいい」というフレーズにかなり弱く、健康保健飲料とか、痩せるお茶とか、栄養ドリンクとか、いつも冷蔵庫にたくさん冷やしてありました。「これは〇〇にいいから飲んでるんだ」と私にも説明してくれたり勧めてくれました。

体に良さそうなものを次々試す

毎年夏に帰省するたびに、母が進んで食べているものが違うという特徴もありました。ある年はマーマレード、ある年は生姜、ある年は甘酒。テレビで長寿の人がマーマレードを食べていた、とか、若さを保つのに生姜がいいとか、いい睡眠がとれるから甘酒を飲んでるとか。しかし２年以上続いているものはない。

おそらく母は、いろいろなものを試し続けているのではないか、と思われます。買って、口に合わなければ捨て・・。その分、買い物が増えたのではないのかなと想像できます。

「こだわり」がある

豆腐もこんにゃくも納豆も・・私は最も廉価なものを購入するのが常なのですが、母は「どうせ買うなら、いい物を手に入れたい」というポリシー？を持って買物しているようで、「お母さんの買物、豪快だなぁ！」と思ったことは、１度や２度ではありません。

１丁４０円の豆腐が常の我が家ですが、「やっぱり〇〇の豆腐が美味しいのよね。これに限るわね」などと、その４倍、５倍もの値段の豆腐がポンとカートに入ります。確かに美味しいのだけれど、いつもこれだと、お金、足らなくならない？とよく思っていました。

他人の家計をとやかく言うべきではないのだけれど

父や母が、何にどれだけお金を使おうと、それは父と母の勝手であり、ましてや嫁の私が口出しすることではありません。またこのような買い物をしている人を、非難する意図も全くありません。しかし、赤字続きの家計で老後を過ごし、土地や家といった資産もなく、貯金も底をついている今の状態。老後も最終段階にさしかかり、「お父さんを施設に入れてしまいたい」と母に懇願されてもどうにもならない。

正直なところ、知りたくなかったなと思います。遺産相続のとき、「あら、ホントに何もなかったね。でもいっか。全部使い切って、いい人生だったかな」で終えられたならよかったなと思います。（本当に、介護はイロイロややこしい。）