【認知症?父の要介護認定2】申請の取り下げやケアマネの変更など (2)
ケアマネを変えることはできるのか
母は人の好き嫌いが激しく、紹介してもらったケアマネージャーとうまが合わない場合にはどうすればいいんだろう? そんなことを真剣に悩んでいた時期もありました。一度担当になってもらった人を「解任!」と切ってしまうのは、ちょっと勇気がいるし、言い出しにくいよね、と。両親が住んでいるのは小さな町で、波風立てるようなことはご法度な雰囲気もある、そんなこともネックでした。 ...
しかし、市役所の福祉課は、市内すべてのケアマネ事業所のリストを母に渡してくれるなど、公平中立に、利用者の希望に合わせてケアマネを紹介してくれるという印象でした。市役所の福祉課に「どうもケアマネさんと合わないんだけど・・」と相談したら、普通に次の人を紹介してくれるだろうなと思いました。母がケアマネに直接「あなたは解任!」と言わなくても、間に入ってくれるかも、とも思いました。
両親の場合には、ケアマネさんとも相性がよく、デイサービスも合っていて、すべて順調でラッキーでした。でも母が、もしくは、父が「あの人嫌い」と言い出したら、「福祉課へ行って、別の人に変えてもらいたいんだけどと相談してみて」とアドバイスしただろうと思います。
デイサービス週2回でぴったりでした
父はおしゃべり好きな人で、文句とか、愚痴とか、人の悪口とか、噂話とか、あることないこと家でも外でもずーーーっとしゃべってる人で、人と会うのも大好き。デイサービスに毎日行ってもらったらどうだろう?と思っていました。母は、父の入院中、父を介護施設に入れてしまおうと真剣に思っていたのだけれど、お金がないから諦めてもらうほかなく、私たち息子夫婦は「デイサービスにできるだけ回数多く行ってもらえるように考えるから。そしたらお母さんもひとりになれる時間作れるから」などと、母を説得したという経緯もあります。
しかし実際には、週2回で正解でした。介護サービス利用負担割合1割なのかと思ったら2割で、週2回くらいじゃないと予算的に厳しかった!
また、父はデイサービスで張り切り過ぎ? デイサービスに行くと、その後2日ほどは、よく昼寝などしているようで、ちょうどいいペースなのかなと思っています。
後日談。なぜ父は「母ちゃん、浮気してる」と言ったのか
要介護認定の面談で、調査員の人に「母ちゃんは、浮気してると思う」と言い、私たちを凍り付かせた父ですが、そのワケは、退院後少しずつわかってきました。父は真剣にそう疑っていたようです。父は、昔から、勝手に思い込んで、勘違いして、勝手にキレてることがよくあり・・・よくあること。その類のことでした。
父が自宅でせん妄を起こし暴れ、精神病院に緊急入院となったとき、母は、父のいとこの男性に助けを求めました。そんなとき、母なら、自分の弟に助けを求めるのが自然な流れです。しかしその「弟」なる人に、母はあっさり断られました。仕方がないので、母は、父のいとこの男性を呼んだのだけれど、今までにない母の行動だから、父は「何かあるんじゃないか。アイツと浮気してるんじゃないか」と不審に思ったようです。
思えば父は入院中、母の弟の名前を挙げ「〇〇はどうしてる?」と聞いたり、「入院したときのこと、何も覚えてないんだけど、何があった?」と母に聞いています。もし母が、父がどんな様子で、どんな経緯で父のいとこの男性を呼んだのか説明すれば父の誤解は解けたのかもしれないのだけれど、母は「そんなこと気にするな」とだけ父に言ったそうです。それは、あまりにスゴかった暴れっぷり(警察に取り押さえられ、精神病院に緊急入院)を言わない方がいいんじゃないかという父への思いやりかもしれないし、単に父を怒らせるのではないかと怖かっただけかもしれないし・・しかし、それを言わないことで、「俺に言えないことがあるんじゃないか。浮気してるんじゃないか」と父はますます疑わざるを得なくなったとも思えます。
母は、せん妄を起こして暴れたときの父があまりにも怖くて、しばらく父を見舞うことを拒否していました。(PTSDのような状態だったと思われます。)病院に下着などを届けに行ったのに、父を避けるように会わずに帰ってきたりしています。父からの電話をガチャンと切ったこともあります。「俺を避けてる」と思われても仕方がない・・。
母は父を真剣に施設に入れようとしていました。母が家で看ようと決心したのは、入院から3ヵ月半が経った頃。退院2週間前。入院2ヵ月目には面会できるようにはなっていましたが、どこかよそよそしかったと思われます。「何か俺に隠し事してる?浮気してる?」と思ったかも。
しかし・・父と母は結婚して60年。母に浮気の「前科」もないと思われます。85歳の父が80歳の母の浮気を心配するのは、疑うにしてもどうなんだろう?と思いますが、そのユニークな思考回路は、父のもともとの持ち味。他人からみたら「狂ってる?」「認知症?」と思うかもしれないけど、家族からしたら「いつもの父」だったりします。
嫁の立場。介護は本当にややこしい
父と母は、生まれ育った小さな町で今も暮らしています。父は週2回のデイサービスを楽しみに。母は、父がデイサービスに行っている木曜日に、ひとり息子である夫からもらう電話を楽しみに。そして嫁である私は、今は静観の構え。今後何か問題が起きたとき、何かできることがあるなら、それが夫のためになるのなら、力になりたいなと思うけれど、こういう状態になると、嫁である私の夫の実家との距離の取り方は難しいな、と思います。嫁である私を全面的に頼ってくれるならまだしも、年寄りには年寄りのプライドがあり、私からあーだこーだと言われたり、何かされるのは好まないよね、と。
肉体労働もある。感情労働もある。そして医療やら介護保険やら、制度についての「お勉強」もしなくちゃならないし、制度の「お約束事」に縛られ振り回されます。介護は本当に大変だ! きれいごとでは済ませられない。ほんの4、5ヵ月、介護生活の片鱗に触れただけなのにやたらと疲れました。もっと長きに渡ってやっていらっしゃる方は本当に大変だろうなと思います。いずれ自分も歳をとったときには、感謝の気持ちだけは最後まで忘れずに、できるだけ若い人たちに負担をかけずに人生フィニッシュしたいものだ、などと思う今日この頃です。
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