要介護父の誕生日。デイサービスの粋な計らい (2)

要介護父の誕生日。デイサービスの粋な計らい (2)

誕生記念の写真撮影

先週は父の誕生日でした。誕生日は、デイサービスの翌日。「明日はお誕生日ですね」ということで、写真を撮ってもらったそうです。 ...

誕生日の当日に写真が届く!

それだけでも素敵なご配慮なのに、なんと翌日の誕生日当日に、わざわざ家までその写真を届けにきてくれたそうです。父はとてもとても喜んでいたそうです。

そして母も、かなり驚いていました。何に驚くって、写真に写った父の顔に。母いわく「あんなに楽しそうなお父さんの顔、見たことがない」「ご満悦の表情だった」と。

「やっぱりお父さん、デイサービスが楽しくてしょうがないんだな」と思いました。本当によかった・・と思いました。母が父を介護施設に入れたいと言い出し苦心した頃を思い出し、ちょっとウルッときてしまいました。

この場を借りて・・介護職のみなさんありがとう

そして何より「粋なプレゼントするな!」と感動してしまった。デイサービスの方も、お仕事だと言えばお仕事なんだろうけど、高齢者が喜ぶツボを心得ているような企画が素晴らしい。

ニュースなどでは、高齢者に暴力を振るった介護職の人の事件などが伝えられるけれど、それは本当に一部の人の話で、高齢者のために尽力してくだっている方ばかりだと頭がさがります。

高齢者の誕生日を祝うことの大切さ

年を取り、自分のことが自分でできなくなっていき、自信や生き甲斐を失くしがちになってるかもしれないときに、「お誕生日おめでとう」祝ってもらえることは、高齢者にとってうれしいことに違いないと思いました。以前できていたことができなくなったり、家族や周囲からボケ老人のような目で見られたり・・イライラすることが多くなったりもします(父もそうでした)。「お誕生日おめでとう!」はそんな高齢者にとって「あなたがいてくれて、うれしいよ」というメッセージにもなるかもしれません。それは高齢者にとって、何よりもうれしい言葉に感じられるかもしれません。

若い頃はそれなりにうれしかった誕生日も、30歳も過ぎればさしてうれしくもなくなり(笑)、老いを感じ始めれば、年を取ることが嫌になる。でも、いくとこまでいってしまったら、「生きていることに感謝!」と、誕生日がうれしくなるのかもね、と思いました。私も、年齢があがればあがるほど、夫や自分の誕生日を大事にしていこうかな、と思ったりしました。

私は誕生日を祝ってもらったことがない

私は、親の誕生日を祝ったことがない。ちょっと反省。しかし私にも言い分がある。私は、自分の誕生日を親から祝ってもらったことがない。父も母も、自分のことばかりの人で、私の誕生日など覚えてない。覚えていても、なんだかめんどくさそう。だから私は、自分の誕生日に何かしてもらうことを期待しなくなったし、本心で感じているさびしさを隠すように「誕生日?そんなのくだらない! ただの365分の1日」と思うようになったと思う。

夫は私の誕生日を祝ってくれるんだけれど、私はいまだにイマイチピンとこない。「祝ってもらってさほどうれしくないのは、私、やっぱりまだまだ病気(=毒親の影響下にいるということ)だよねぇ?」「そうかもね。でも僕は祝うよ」などという会話が毎年繰り広げられます。

それでも今年は、そんな父の様子を見聞きして、誕生日を祝うことの意味を再認識した気分。「生きていることは奇跡。この世に生を受けていることに感謝。私、誕生日おめでとう」。今年からは、デイサービスで誕生日を祝ってもらってご満悦だった父の表情を思い出しながら、私も努めてニッコリ笑ってみようと思う。


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