お盆期間中のデイサービス (2)

お盆期間中のデイサービス (2)

ひとりでブツブツしゃべっていた父

父は、こうやってデイサービスに行くようになる前まで、母とふたりきりの生活でした。父はひどい酒のみで、週に1度は飲みに行き、ベロンベロンに酔っぱらって帰ってきていました。(退職金がすべて飲み代で消えてしまった、というオマケつきです。)しかし5年くらい前から飲みに行かなくなりました。たばこも吸わなくなりました。 ...

2年ほど前までは、兄弟の家の庭を借り畑をしていた父でしたが、それもやらなくなり、家から一歩も出なくなりました。ずーーーっとテレビの前。立ち上がるのはトイレに行くときだけ。買い物にも行かない。買い物もしいないから、ATMにも足を運ばない。出歩くことが皆無になりました。

自分の世界にこもりがちだった父

父に認知症の気配はありませんでしたが、それでも母はときどき「気味が悪い」と言っていました。父は、見えない誰かと会話するようになりました。ひとりで頷いたり、笑ったり、ブツブツしゃべったり。酔っぱらうとそうなる父ではあったのですが、しらふのときにそうなるのは、ここ数年のこと。確かに気味悪いと言えば、気味悪いけれど・・。

父のことを気味悪がっている母

父は、人とおしゃべりすることが大好きな人なのですが、母は無口。話しかければ返事くらいはするけれど、そこから会話がはずむことがない。共通の話題とかもない。母と一緒にいても、父はしゃべることがない。昔なら、兄弟の家に行って畑仕事のついでにしゃべってくるとか、飲みにいって発散するとかあったと思うけれど、それもできなくなった父。父はストレスが溜まっていたんだと思う。

「お父さんは、誰かとしゃべりたくて仕方がない。お母さんとしゃべりたいけど、会話にならない。だから、ひとりの世界に入って、誰かとしゃべってるんじゃないかな」と私は思っていました。父を気味悪がっている母に対しても、「お父さんの気持ちも考えずに、一方的に気味が悪いとは、冷たくない? そんな目で見てるから、お父さんはますますひとりの世界にひきこもり、ひとりごと言うようになっちゃうんじゃない?」と思っていました。

デイサービスに行って落ち着いた父

そんな父は、デイサービスに行くようになって、とても落ち着きました。週に2回、よくしゃべり、レクリエーションなど楽しんでいるようです。父を満足させるものがデイサービスには完璧なまでに揃っているようで、父はデイサービスをとても楽しみにしています。張り切り過ぎているのか1回行くと、次のデイサービスまでの2,3日はほとんど寝ています。ひとりの世界に入り込んで、なんだかブツブツしゃべってるとか、そんな暇もないようです。

デイサービスに感謝

本当に「デイサービス」なるサービスが存在してくれてよかった・・と思います。介護職の方々に感謝です。父にとってデイサービスは、入浴介助が受けられるところ、ということ以上に、人とのふれあいや社会参加ができるところ、という意味が大きいようです。それが今の父の精神的な落ち着きにつながっています。

しかし、父をデイサービスに行かせようと思っていた当初は、こんなにいい結果が待っているとは夢にも思っていませんでした。父に要介護認定を受けさせるのは、かなり大変だったのです。次に続く


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