高齢父の不眠問題が危うい件（なんとか丸く収まりました） (2)

義母が義父の退院を頑なに拒否

義父の突然の入院の後、最初に見舞われた大不幸は、義母が義父の退院を頑なに拒否したことでした。「そっちで引き取って」・・ひとり息子である夫と嫁である私に押し付けてきました。それがダメなら介護施設にやっちゃいたいと・・。 ...

義母が義父を介護施設にやりたがる

義父は当然のことながら家に帰れるものだと思っているし、家に帰りたがっています。しかし義母は頑固でした。真剣に介護施設に入れることを考えなければならなくなりました。しかしそれをきっかけに、実家の家計に踏み込むことに成功しました。土地や家など、売れるものがないのは知ってたけど、貯金もなくてビックリ。キャッシュカードの暗証番号を聞き出したり、ネットバンキングを設定し遠隔監視しできるようにしました。ついでに我が家の収入より多い年金をもらっている両親に、月５万の貯蓄を命じ、いざというときに備えるように指示までしました・・！

入院中に要介護認定を受けさせられた

義母が、義父の退院を頑なに拒んでくれたおかげで、入院中に義父に要介護認定を受けさせることができました。家に退院してきてからでは、父が嫌がりできなかったと思います。父は、入院していたのが精神病院だったこともよかったのか、検査の一環だと思ったようで、何の疑問も疑念も抱かずに、調査員の方との面談を受け、すんなりとことは進みました。

いじわるな精神病院が義母に「洗面などひとりでできてます」と言い続けた

義父の入院していた病院は、かなりいい加減で、早く退院して欲しいの一点張り。しかも、義父に要介護認定を受けて欲しくなかったようで、認定を待つ間にやたらと「しっかりしておられます」「洗面・トイレ、ひとりでできてます」と義母に言い続けました。それを聞いているうちに義母は、「自立」判定しか出ないものだと思い込むようになり、義母の方から「介護施設にやるのはまだ早いと思う。家で看ようと思う」と言い出してくれました。

ケアマネやデイサービスが義父と相性バッチリだった

要介護認定の結果は、予想を大きく裏切り「要介護１」でした。ラッキーでした。ひざが悪く、ひとりで入浴できてないということでした。「この病院、どこまでいい加減なの？！」と心底あきれ返りましたが、しかしそのいい加減な病院のおかげで、義父は無事、家に退院してくることができ、しかもデイサービスに通えるようになりました。

義父が精神病院に入院していた間は、世の中の人たちは、どれだけ高齢者に冷たいんだろう・・とうんざりな気分でしたが、それはその精神病院だけの問題で、そんなことはありませんでした。父が、退院後せん妄を起こさずに穏やかに暮らせているのは、ケアマネさんやデイサービスの方々のおかげだと私には思えます。本当によくしてくださっています。いい方たちに恵まれ、ラッキーでした。

巨人軍優勝！

そして巨人軍優勝！　こんなラッキーが今年起こるなんて・・なんだか我が家に奇跡が起こったような気分です（笑）。お義父さんには、ご機嫌でいてくれなくちゃ困る。そのためには、巨人軍には強くいてもらわなくっちゃ！　お義父さんがイライラして眠れなくなったら、お義父さんはお義母さんに家から追い出されちゃうんだから・・！

父の入院騒動。運が味方し丸く収まる

いくつもの幸運が重なって、丸く収まった夫の実家の入院騒動でした。ひとつ間違えば今ごろ、義父は介護施設にやられ、義母と別所帯になり、お金が足らず、我が家が補てんしなければならなくなるところでした。

余談なのですが、、私は、義父が倒れる前に、親友を亡くしました。今でも寂しくてたまらないのだけれど、ときどき「守られているのかな」と思うことがある。巨人優勝なんてラッキーまで起こるとは思わなかった。そんな小さないくつものラッキーが重なって父の入院から１０ヵ月、なんとかやってこれたなとしみじみ思う。先に逝ってしまった親友がきっと私を守ってくれたんだな、と胸に手をあててみる・・。今でもそばにいてくれてる・・と信じようと思う。

先頭へ戻る