[親の介護、無理]モラハラ。人の話を聞かない義母 (2)

夫が決めた実家との付き合い方。今後の方針

・今後も週１回の実家への電話は続ける。週１回以上はしたくない。原則しない。
・実家には帰らない。次に実家に帰るのは、父親が死んだとき。（夫は、父、母の順番で逝くと思っている。）
・妻の私は同行しなくていい。私は「留守番部隊」で、ネットでの調べものなどする係（実家にはネットがない）。夫は、死後の諸手続きと母親の生活を整えて、母親にはひとり暮らしさせる。
・母親ひとりになってもこの方針は変えない。実家に帰るのは、母親が亡くなった後、もしくは「いよいよ」のとき。かかりつけ医、ケアマネなどにまかせる。
・母親が死んだらふたりで実家に帰って、住居の後始末をふたりでしよう・・以上！ ...

オッケーです。私は毒親育ちなので、夫の両親を本当の両親のように慕っていたこともあり、こんな最期になっちゃったんだな・・と複雑な気持ちもある。でもそうしないと、こちらが潰れてしまう。自分の家庭を犠牲にして、親の家庭をなんとかしようと思うのは間違ってる。今、私がすべきことは、自分と夫と自分の家庭を大事にすること・・・と言い聞かせている。

私がイライラしないこと

そして決めました。とにかく私が、夫の実家のことでイライラしないこと。夫が困るだけだから。実家に電話するときには席をはずし、私も知っておいた方がいい点があったときだけ、電話の内容について後で報告してもらうことにしました。

年取ると本性が出る？

はっきり言って義母のこと、こんなに自分勝手な人だとは思わなかったし、こんなに思いやりのない人だとは思わなかったし、平気で嘘をつく人だとは思いませんでした。義母は、我慢強いしっかり者だと思っていました。そんな母が、何かにつけてオロオロしパニックになり、電話してきて何が言いたいのか、どうして欲しいのか、まったくわからないまましゃべり続けているようになるとは夢にも思っていませんでした。

結婚して２６年。この２６年の様々なことを振り返りいろいろ考えてみれば、母は豹変したわけではなく、昔からそういうところがあったかなと思わなくもない。こんなとき、「年を取ると、その人の本性がでる」とか言われることもあるけど、こういう片鱗に触れるとき、人はそう言いたくなるのかな、なんて思ったりもしました。

でも私は、そうは考えないことにしました。「お義母さん、ちょっとボケてきてる」と思っておこうと思います。どっちが本性なのかなんてことは、考えてもしょうがないし。ボケてると思えば、少しは義母に寛容になれそうな。

女同志。嫁姑の関係。だから辛いことも

義母はしっかり者で、料理も上手い。しかも義父が嫌味のように私の前で「うちの母ちゃんはすごいだろう」などとほめそやすので、私は新婚当時から、お義母さんはすごいな、お義母さんにはかなわないな、と思い込まされてきたところがありました。

料理も家事も、チャチャっとこなす義母は私の目標でした。そんな母が、父が要介護になったことにより、「介護施設に入れちゃいたい」と言い出して聞かなくなったり、一方的に話し続けたりする姿に触れるにつけ、絶望的な気分になってしまいました。私よりずっとスゴイ母がこのありさまだと、自分はいったいどうなるんだ・・と、無用な不安を掻き立てられてしまいました。

「私はお義母さんとは違う」。「私はお義母さんより劣っているわけではない」。冷静にそう自分に言い聞かせたら、気分が落ち着いてきました。お義母さんがああだから、私もああなるとは限らない。自分がどんな老後を迎えたいのか、自分で決めようと思いました。

親よりも自分を、そして家族を大事にしたい

私は１年ほど前、自分の実の父親にコンコンと「お前は完全に人として間違っている」と３時間以上お説教をされました（完全に毒父）。そのとき夫は疲れ切ってる私を見て「長時間取り調べを受けて、やってもないことを私がやりました。私が全部悪いですって思わされてる人みたいになってるよ」と心配してくれました。

「あのとき、あなた、そう言ってくれたよね？」と今回夫に言いました。「私もあのとき、自分は平気、と思ってた。でもあなたがそう言ってくれたから、意外と自分は無理してるんだなと気づけた。あなたも今、そんな状態に見えるよ。実家との電話が辛くなったら、ちょっと体調が悪い。来週にして、と言っていいと思うよ」と言いました。

心の傷は見えないから自覚しにくい。無理しないで欲しい。モラハラって、本当に怖い・・。夫に約束してもらいました。「私が、顔色悪いよ、相当疲れてると思うよ、休んだ方がいいよと言ったら、素直に聞いてね」。夫はだまって頷いてました。

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