親ハラスメント！プライドが高い毒母 (2)

私が好きな人を見つけ結婚したいと言ったとき、当然のことながら母は、娘の夫となるその人が「仕事のできる人か」をしきりに気にしました。何が好きな人なのか、とか、どんな性格なのか、とか、そんなことは母の興味にはこれっぽっちもありません。どこに勤めていて、どんな役職の人なのか、そんなことばかり聞きたがり、憂鬱になりました。 ...

大企業に勤めていない私の夫は、母の中で「仕事のできない人」ということになりました。

私は結婚して、実家にはあまり顔を出さなくなりました。実家に行っても母の興味は、私の夫がどのくらい出世したのか、そして私が会社でどんな仕事を任されるようになったのか、それだけ。母と話していると、自分の価値はそこにしかないんだな、と思えて惨めになる。弱音など吐こうものなら即座に「仕事のできない人」というレッテルを貼られそうで、怖くて本音ではしゃべれない。そんな人に進んで会いたいと思う人がどこにいるのか？！

『毒親』について知って、私は今、生き辛さから解放されつつあります。母は、いい会社に勤め、キャリアを積み、会社人間としては成功した人だったかもしれないけれど、人を愛することを知らない人だったと思います。「私は私」。自分の価値観に自信を持とうと思いました。

しかしその一方で、私の根深い人間不信が治ることは一生ないかもしれない、という気がしてなりません。「どうせ人は、見た目でしか判断しないしなぁ・・」「どうせ私なんて、その程度の人間だしなぁ・・」などと知らず知らず卑屈になってる自分に気づくとき、私は自分が考えている以上に、母の存在に傷ついてきているのだなと痛感します。

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