子供を私物化!子供の物を勝手に取り上げる母親 (2)

子供を私物化!子供の物を勝手に取り上げる母親 (2)

思えば私は、お年玉を自分のものにしたことがない。お年玉をもらうと、「ありがとうございます」と言います。母にお礼を言うように言われていたから。しかし、後でそのお年玉は母に没収されるのです。「このお年玉は、教科書代とかにしてください、っていう意味で頂いたものなのよ」というのが母の主張でした。「お父さんが、あのおじさんとつながりがあるから、頂けたお年玉なのよ。だから、お父さんに返しなさい」とも言われました。「お年玉ってそういうものなのか・・」と思って、しぶしぶ母に渡していました。 ...

その話を夫にしたら、えーーっとビックリしていました。その驚きぶりを見て、「そうだよな。変だよな・・」と初めて気づきました。考えてみれば、「ありがとうございます」と子供に言わせておいて、後で自分のものにするなんて、おかしな話だと思います。

母は、言葉巧みに私を洗脳したのだな、と思います。母は「毎日一生懸命働いているお父さんのおかげで、いい暮らしができているのよ」と、父に感謝することを私に教える一方で、子供のすべてを管理したがりました。身の回りの物、お年玉、進路や就職といった人生の選択まで。私は、管理されることが嫌でも「養ってもらってるんだから仕方ない・・」と諦めきっていたと思います。

毒親』の本を読んで、それは子供をひとりの人間として大切にしていない親の態度なのだな、と知りました。私は、今でも親に何も言えないところがあります。「私は親に養ってもらって、大人になれたんだ。感謝することはあっても、不満は言うべきではないだろう」と心のどこかで思っています。そしてそれが結果的には、私たち親子を断絶させてしまいました。

私はもう何年も親と会っていません。避けるくらいなら、言いたいこと言えばいいのに、という人もいるけれど、正直なところ、そういうことが言える人は、毒親の恐ろしさを知らない人なんじゃないかな、と思います。子供である私が「養ってもらった恩があるから・・」という洗脳からなかなか抜け出せずにいるなら、親も親で変わらない。「養ってやった」という意識の強い両親に、今さら何を主張しても聞く耳など持たないことは、22年間一緒に暮らした私が一番よく知っています。

人づてに、親は私に会いたがっているという話を聞きました。でもこんな親子関係の基礎を築いたのは、まぎれもなく親。仕方ないんじゃないかな、と思います。今さら、親との関係を構築し直そうという気力が起こらないくらい、私は「親」という存在に疲れきっているのだと思います。


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