親から虐待されてきた人への接し方 (2)

親から虐待されてきた人への接し方 (2)

2. 「ご両親に悪気はなかったんじゃないの?」
親からされた辛い経験を打ち明けてくれた友達に、「本当は、あなたのこと愛してるんだよ」「ご両親は、照れ隠しでそう言っただけじゃない?」などといったフォローは不要です。それを言われると、毒親育ちの人は、「親を理解できない私が間違っているのか?!」と混乱し、自信を喪失してしまいます。一緒に怒ったり、悲しんだり、共感的な態度を示してあげてほしいと思います。 ...

3. 「親にハッキリ言った方がいいよ!」
友達の問題を、その場で解決してしまおうとする態度は、ときに逆効果になります。これまで誰にも言えなかった親への思いを、やっとの思いで誰かに打ち明けるときというのは、毒親育ちの人は、軽蔑されるのではないか、ひどい人間だと思われるのではないか、自分が間違っていると言われるのではないかなど、不安や恐怖でいっぱいです。この段階で必要なのは、相手からの共感であり、具体的なアドバイスでは必ずしもありません。「それはひどいね・・」というあなたの共感的態度が、あなたの友達に自信と勇気と希望を与え、問題解決へ向けた次の1歩へとつながります。

家庭内で子供を虐待している親は、「見るからに虐待親・モラハラ親」なのではありません。社会的地位が高く、周りから尊敬を集めているような人だったり、感じのよい人を繕っている外面のいい人が毒親であることは決して珍しいことではなく、そのような毒親を持つ人は、周りからの「そんな人には見えないよ」「いいご両親よ」「もっと親を大事にしないと」といった声に、二重三重に苦しんでいるものです。

毒親育ちの方へ。勇気を出して打ち明けたものの、かえって落ち込む結果になってしまっても、どうぞ自分を責めたり、自信をなくしたりしないでください。「この人とは、この話はできないな」とだけ考え、ほかの友達と話をしましょう。ネットやカウンセリンググループなどを通じて、同じような悩みを持つ人と、悩みを分かち合うことも有効です。

毒親の洗脳から解放された多くの人は、その回復過程で、信頼していた友達にわかってもらえなかった、という辛い経験や、いざという時に自分の味方になってくれる人はこの人だったのかと気がついたといった経験を少なからずしています。今、辛い状況にあっても、どうぞ希望を失わないでください。あなたの味方になってくれる人は、どこかに必ずいます。


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