親が原因の鬱。種類と対処法 (2)

そのような生い立ちの人は、「こんな私じゃいけない」「まだまだ不十分だ」と満足することを知らず何事にも頑張り過ぎてしまいます。仕事、家事、趣味のみならず、毒親相手に「親のことを嫌いになっちゃいけない」「親となんとかうまくやらなければ」と頑張り過ぎ、親子関係にバーンアウトしてしまう人もいます。 ...

更年期うつ

３０代後半から５０代にかけての更年期に、ホルモンバランスの変化によって引き起こされるうつです。女性に多く見られますが、男性も発症します。

「自分は毒親育ちだったのか。自分の生きづらさは、これが原因だったのか・・」と気づいたのが更年期だった、という人は少なくありません。更年期は、これまでの人生を振り返る頃でもあるからです。親のことと、更年期による体調不良や気分の乱れ。辛い症状に悩まされます。

子供が自立したときに起こるうつ病です。子供が巣立った後の空の巣に、ポツンと取り残されてしまった親の状態を表した名前です。エンプティネスト症候群・エンプティネストシンドロームとも呼ばれます。

毒親育ちの人の中には、「我が子には自分のような思いをさせない」という思いで、子育てに打ち込む人が少なくありません。子供に愛情を注ぐこと。子供の笑顔を目にすること。そのような人にとっては、子育てが、自身のインナーチャイルド（子供の頃に傷ついたままの自分）を癒すことにつながっているのです。

そのような特別な思いを抱えている毒親育ちの人にとって、子供が自立のときを迎えることは、心の支えを失ってしまうことにも感じられることなのです。

発達障害はうつ病ではありません。しかし、同じ毒親の元に生まれても、発達障害の人の方がうつになりやすい傾向があります。

毒親と発達障害の組み合わせは、最悪だと言われます。親が、発達障害の子供を理解し、適切にサポートしてあげようとしなければ、学校や地域社会で浮いてしまいがちな発達障害の子供は、救われない状況になってしまいます。