アダルトチルドレンのタイプ

アダルトチルドレン５つのタイプ【完全解説】

アダルトチルドレンには、５つのタイプがあると言われています。詳しく解説します。 ...

ヒーロー（英雄）

「ヒーロー」は、親の期待を一身に集めて成長した優等生・いい子タイプのアダルトチルドレンです。社会的評価が高く、職場でも、家庭や地域生活でも立派に活躍している人であるため、生き辛さを抱えているなどとは、外からは想像できないことが大半です。しかし実際には、子供の頃から、自分のためではなく親のために生きてきているため、誰かを演じているような感覚から抜け出せず、何のために生きているのかわからない、生きていても楽しくない、と感じているのが特徴です。

子供をアダルトチルドレンにする親は、アルコール依存、ギャンブル依存、浮気、暴力、親自身がアダルトチルドレンだったりと、何かしらの問題を抱えています。そんな親にとって「ヒーロー」タイプの子供は救いの神。「子供がこんなに立派に育ってるんだ。私たちはいい親。いい家庭」と、親は、自身の問題に目をそむけ続けます。このような親は、「あなたに問題があったんじゃ私が困る」と子供にプレッシャーをかけ続けたり、「うちの子は完璧」と、子供に起こった問題をなかったことにしようとする傾向があります。

スケープゴート（いけにえ）

「スケープゴート」は、親から問題児のレッテルを貼られてきたアダルトチルドレンです。いい親なら、子供に何か問題があれば、一緒になって解決しようとします。しかし、子供をスケープゴートにするような親は、むしろ問題児のレッテルと貼っておきたがります。「問題があるのはこの子であって、私たち（親）じゃない」と、親自身（家庭）の問題の隠れ蓑として子供を利用し、また子供も、悪さをすることが、親からの注目を得る唯一の方法だと学習せざると得なくなっていきます。

「スケープゴート」タイプのアダルトチルドレンは、一見、反社会的ですが、内面では深く傷つき、怒りや悲しみを無意識化にしまい込んでいます。それらの苦しい感情と向き合うすべがわからずに、人に対して反抗的になったり、意地悪、皮肉屋、ひねくれた性格になったり、アルコールやギャンブル、薬物などに依存する人も少なくありません。