春のうつの症状と治し方 (2)

春のうつは、早い人では、まだ寒さの厳しい１月から始まります。実際の別れや新スタートは、３、４月ですが、毎年のように繰り返される３・４月の「別れと出会い」の季節は、その人に「春」のイメージや気分を定着化させ、春の予感を感じる頃に、その気分やイメージが想起されるようになるためです。 ...

春のうつは、春が終われば自然とよくなります。春うつに悩まされる人には辛い時期ですが、「春だからだな」「自分は春が苦手なんだ」と憂鬱な気分の自分を認め、許し、マイペースで過ごしましょう。人は、自分で考えているよりも季節を体で感じ、心を揺さぶられています。春に華やいだ気分になる人がいるのなら、逆に憂鬱になる人もいて当然。春はとかく、人との集まりが多い時期でもありますが、無理して周りの雰囲気に合わせて明るく振舞おうとすると、悪化してしまいます。ひとりになる時間を作ったり、気分転換を心がけるなど、自分を大切にすることを忘れずに過ごしましょう。

家族の中に、春に元気がなくなる人がいるときには、その気持ちや気分を尊重することを心がけてください。よく見られるのは、華やいだ気分になっている女性に引きずられるように、お花見に行ったり散歩に行き、疲弊している男性です。春に憂鬱になっている人は、春に疲労がたまる人です。家族にそのような人がいるときには、浮かれているテンションを少し落として、遠くから見守るように、過ごしたいように過ごさせてあげるといいでしょう。

秋に枯れ葉が散る様子を見て感傷的になる人がいるように、桜が散る様子に寂しさを感じる人も男性には多いようです。長い冬を越えきれいな花を咲かせた桜が散ってゆく様に、人の世のはかなさを見るような気がする、と言った人もいます。人の感じ方は様々。季節の変わり目は、互いを思いやる気持ちが大切な時期でもあります。春が苦手な人に、心穏やかな「春」がやってきますように。

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