愛着障害の人の特徴 (2)
人と仲良くなれない
愛着障害の人は、人と親密になることに慣れておらず、人に心を開くことができません。見捨てられるのが怖く、人にすがりたいような心持ちでありながら、一方で、友達ができても、関係が深まってくると相手を遠ざけたり、関係を断ってしまう傾向があります。 ...
共依存
愛着障害の人の中には、共依存になる人が少なくありません。共依存とは、自分を頼ってくれる人と離れられない(=依存)状態のこと。誰かとのつながりを求めながらも、正常な関係がどういうものなのかを知らない愛着障害の人は、「自分がいなければダメな人」とつながることで、心の安定を求めがちです。
人間不信
愛情不足で育った愛着障害の人は、人を信用する・信頼するという感覚を知らずに育ってきています。人はいつか自分のことを嫌いになる、と思えてならなかったり、友達を作るときにも「絶対に裏切らない親友」を求めてしまいがちです。
愛着障害の人の心理
親との愛着は「心の港」と表現されます。うまくいかないことがあっても、安心して帰れる港のある人は、自分を見失わず困難を乗り越えていくことができます。しかしそれがないのが、愛着障害の人です。
ここにご紹介した特徴は、愛着障害の人が置かれているそのような心理状態から来るものです。幼少期の親との関係が不安定だった人は、その後も、その心の穴を埋めようとするかのように、誰かとのつながりを求め、ときには独占しようとし、それがうまくいかないと絶望してしまいます。愛着障害の人が、一生に渡って抱え続けるこのような生き辛さを思うとき、そこにある親の責任は重大だと言わざるを得ません。
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