介護要員?子供をあてにしてる親 (2)

介護要員?子供をあてにしてる親 (2)

私は長男と結婚しましたが、それでも私の気持ちは変わることはありませんでした。苗字が変わっても、私が父と母の娘であることに変わりはない。夫の両親を大切にすると同時に、自分の両親も、これまでと変わりなく大切にしよう、と思っていました。 ...

風向きが変わっていたことを知ったのは、東日本大震災のときでした。私は、父や母を心配して実家に電話しました。しかし、父と母は、私や姉のことを全く心配していませんでした。父と母が心配したのは、妹のこと、ただそれだけ。どうやら父も母も、長男と結婚した私のことは諦め、実家にいる妹に「お気に入り」を乗り換えたようでした。

「あぁ、私はもうあてにされてないんだ」と思いました。親から捨てられたような気がしました。自分は何も変わっていないのに、いつの間にか相手の気持ちが離れ、そのことを知らないのは私だけだった・・そんな状況に、自分が惨めに感じられました。

「親って、こんなものなのかな」。自分の面倒をみてくれそうもないと見るや、こんなに態度を豹変させるなんて、自分の親が信じられなくなりました。

私が最後に両親に会ったのは、電話から2か月ほど経った頃、実家に出向いたときです。母は、妹の世話をあれやこれやと焼いているようでした。今でもおとなしく内向的な妹。母は私に言いました。「あの子に結婚は無理よ~。だから、今度部屋をリフォームしてやろうかと思ってるの」。母はご機嫌でした。

「妹に結婚は無理? それは、介護要員としていつまでも手元に置いておきたいだけなんじゃないの?」と思いました。自分も結局、単なる介護要員にしか見られてなかったのではないか、という疑問がわきました。信じていた人に裏切られが気分でした。

その後私は、随分長いこと、うつ状態に苦しみました。『毒親』という言葉に出会わなかったら、私はどうやって立ち直っただろうかと思います。いい親は、親への貢献度によって、子供への愛情の度合いを変えたりするものじゃないと思います。本当に子供の幸せを願う親は、老後の面倒を見てもらうために、子供を家に縛り付けたりしないと思います。そう思えるようになって、自分の気持ちの整理がつきました。

しかし、私の人間不信は、もう一生治らないような気がします。世の中いい親もたくさんいることは頭ではわかってる。しかし、私には「親など、いつ子供を裏切るかわからない、その程度の人たち」にしかどうしても思えない。私の両親は、私に、一生癒えることのない深い深い傷を残したのだな、と思います。


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