決めつけ激し過ぎ。聞く耳を持たない母親

子供のために生きてきた専業主婦の母親。娘が感じ続けた生きづらさとは。

年末になると、実家の母から、手作りのお惣菜が送られてきます。私がそれが嫌で嫌でたまりません。なぜなら、母からこう言われるから。「どうせあなた、お料理なんてしないでしょ」。 ...

確かに私は、「家事は好きじゃないし、得意じゃない。だから外で働こうと思う」と、親を含めいろいろな人にそう言ってきました。結婚後も、家事は夫と分担。仕事メインの生活でした。でも・・「どうせあなた、お料理なんてしないでしょ」の言葉には、いつも引っかかりました。

私は内心こう思っていました。「家事が好きじゃない、はあたってるけど、全くやらないわけじゃない」。「できないわけじゃなく、やらないだけなんだよな」。実際私は、台所に立てば、それなりに美味しいものも作りました。

しかし私は、自分にも母にも嘘をつき通してしまいました。母から言われる「どうせあなた、お料理なんてしないでしょ」という母の言葉に対して、私は、母のご機嫌を取るかのように「そうだね」と言い続けてしまったのです。なぜこんな私になってしまったのか・・。

母は、専業主婦でした。家族のためによく働く人でした。そして母は、私が子供の頃から、専業主婦の社会的評価の低さを嘆いていました。「こんなに働いているのに損な存在だ」とよく言っていました。 [...]