親に「態度が悪い」と言われた

実家に帰れなかったのはうつ病、しかも父が原因だったからなのに・・

５年ぶりに実家に帰りました。３時間半でギブアップでした。父は、５年ぶりに実家に帰った私に、この５年間の私の態度のどこが間違っていたのかを、説明し続けました。 ...

私は長いこと、実家に帰ることだけでなく、電話をすることやメールすることさえできませんでした。うつ病を患っていたからです。

私のうつの原因、それは「父」でした。最後に会ったのは、５年前、私の持っていたトートバックを「ズタ袋」と言い、私の履いていた洋服を「貧乏くさい」と言い、私の乗っていた軽自動車を、「そんなちっこい車、走るのか？」と言いました。「私のこと、バカにし過ぎじゃない？」と私が言ったら最後、父はキレ、長時間にわたって罵倒され、それをきっかけに、私はＰＴＳＤとうつ病を発症しました。

その場に母もいました。でも、母はいつでも、そんな父にあたらず触らず。「そんな言い方したら、お父さん怒るってわかるでしょ。なんで、あんなこと言ったの」とむしろ怒られました。

５年前のあの日、私は、ワーワー泣きながら実家を後にしました。拭っても拭っても涙があふれて、視界が歪み、運転することもままならず、何度も車を止めながら帰りました。その後も、父から電話がくるとうつがひどくなり、メールがくると涙がとまらず食欲もなくなりました。診療内科に行きました。うつ病だと診断されました。

父と距離を置きたかった。うつを早く治したかった。実家から電話が来ても、メールが来ても、応じることをやめました。

あれから５年。うつを克服した私は、今なら父と会えるかも、と思いました。母に電話をし、実家へ行きました。

父も母も、とてもとても喜んでいました。父は、「これをきっかけに、お前も少しは顔を出して、親孝行しないとな」とか、「お父さんも、お母さんも、もう年金暮らしだ。介護が必要になったら、やっぱり娘が頼りだしな」などとかなり「え？」「ん？」「・・・」なことを言っていましたが、喜んでいるのはわかりました。

しかし父は、どこまでいっても「毒親」でした。 [...]